福山雅治&有村架純ら『ブラック・ショーマン』レッドカーペットに登場!「本当に光栄」と原作者・東野圭吾からの賛辞に感謝

福山雅治&有村架純ら『ブラック・ショーマン』レッドカーペットに登場!「本当に光栄」と原作者・東野圭吾からの賛辞に感謝

累計発行部数1億冊を突破するヒットメーカー、東野圭吾による小説を映画化した『ブラック・ショーマン』(9月12日公開)のレッドカーペットイベント&完成披露試写会がTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、福山雅治、有村架純、成田凌、生田絵梨花、木村昴、秋山寛貴(ハナコ)、犬飼貴丈、岡崎紗絵、伊藤淳史、生瀬勝久、仲村トオル、田中亮監督が出席。六本木の大階段に敷かれたレッドカーペットを、晴れやかな笑顔で歩いた。

『ブラック・ショーマン』レッドカーペットイベント&完成披露試写会が行われた
『ブラック・ショーマン』レッドカーペットイベント&完成披露試写会が行われた

刑事、物理学者、探偵、超能力者など数々の魅力的な主人公を生み出してきた東野圭吾が次に生み出したのは、超一流マジシャン。ラスベガスで名を馳せるほどの卓越したマジックと、巧みな人間観察能力を持ちながら、金にシビアで息を吐くように嘘をつくという、超個性的な主人公である神尾武史を福山が演じている。「やっと公開することができます」と喜びを噛み締めた福山は、「撮影のスケジュール上、ちょっと間が空いたりしたこともあったんですが、その分より濃密な作品に仕上がったと思っています。楽しみにしていください」とアピール。大きな拍手を浴びた。

福山雅治、『ブラック・ショーマン』のお披露目に感激!
福山雅治、『ブラック・ショーマン』のお披露目に感激!

原作者の東野が、「原作以上に、華やかさとエンタテインメント精神に満ちあふれた作品になっている」と絶賛している本作。「特に難易度の高いマジックに挑戦した福山さんのプロ意識には、頭が下がります」という賛辞もあったが、福山は「原作を生み出された先生に言っていただけるのは、本当に光栄なこと」と感謝しきり。「同時に当然ながら東野先生が描かれる原作世界というのは、まずもっておもしろいというところから始まるわけです。そのおもしろいものを映像化する理由って、なんだ。映像化された時に、さらにおもしろくなっていなければいけない。先生の原作を映像化することは非常にラッキーだし、うれしいことなんだけれど、同時に非常にプレッシャーがあります」とヒットメーカーの作品を預かる心境を打ち明けつつ、「そこに対して本当に届いたのかな、どうなのかなというのは、いつも自分のなかで厳しく見ているつもりなんですが、今回は結構いいところ行っているんじゃないかと思っています」と自信をのぞかせ、「早く観ていただきたい」と力強く語った。

有村架純、福山雅治のオーラや存在感に惚れ惚れ!
有村架純、福山雅治のオーラや存在感に惚れ惚れ!

父を殺されながらも、福山演じる叔父の武史とバディを組んで事件の謎解きに挑む神尾真世役を演じたのが、有村だ。東野からは「有村さんとの息もぴったりで、まさに神尾武史と真世が小説の世界から抜け出たようでした」と福山とのコンビネーションに惚れ込んだというコメントもあったが、福山と有村は今回が初共演。有村は「私がこのお仕事を始める前から、すでにご活躍されていらっしゃる大、大、大先輩」と切り出し、「実際に現場で福山さんの佇まいなど、いろいろなものを見させていただくなかで、その歴史を感じるというか。時代を築き上げてこられた方でしか出せないオーラや存在感、引き出しなど、そういったものを細やかなお芝居のなかでたくさん見させていただけた時間」と貴重な経験になったと心を込めた。

【写真を見る】有村架純、真っ白なドレスでレッドカーペットを歩いた
【写真を見る】有村架純、真っ白なドレスでレッドカーペットを歩いた

福山は、「非常に力のあるお芝居をされる方」と有村の俳優力に舌を巻く。いろいろなことを受け止めてくれる存在だと想定していたというが、「想定以上に懐が深く、広い」としみじみ。「有村さんのみならず、皆さんの経験と受け止める力があってこそ、この『ブラック・ショーマン』の世界や、神尾武史という非現実的な空気をまとった人間の自由さが生まれた」と共演者たちにお礼を述べた。田中監督は、「いままでの作品にないリズム感と関係性を持ったバディ」と武史&真世について表現。「新しい時代に誇れる、名バディが誕生した」と胸を張っていた。

生田絵梨花、『ブラック・ショーマン』で願いが叶った!
生田絵梨花、『ブラック・ショーマン』で願いが叶った!

有村演じる真世の親友、池永桃子役を担った生田は、「2年前に声優のお仕事でご一緒した」とディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』での福山との共演を回顧。「その時に、『いつか映像でもご一緒したいです』とお話させていただいていて。その願いがこんなにも早くかなうとは思っていなかったので、とてもうれしかったです」と笑顔を見せた。

秋山寛貴(ハナコ)、緊張しきり!
秋山寛貴(ハナコ)、緊張しきり!

「今回は対面でお芝居をして、福山さんのマジックを間近で浴びさせていただいたり、合間もたくさんお話をさせていただいた」と充実のひと時になったという。福山は「その時の“願い”が叶ったという完璧なコメント」と見事に『ウィッシュ』とかけた生田の言葉を称えると、生田も「そうなんです。願いが、ウィッシュが叶いました」と声を弾ませながら、「いろいろな取材で『願いはなんですか?』と聞かれるたびに、お答えしていて。その時に福山さんは、『その生田さんの願いが叶うことが僕の願いです』とおっしゃってくれていた」と福山のやさしさに胸を打たれたとのこと。「書いていただいてもいいですか?」と茶目っ気たっぷりに記者にお願いした福山は、「生田さんはなんでもできるから。お芝居、音楽、演奏、ソングライティングをもやる。僕からいろいろと、『曲を作っている時は、どんな感じなんですか?』など根掘り葉掘り質問攻めにしていた」そうだが、生田も同じ質問をしたといい、「そうしたら(音楽が)頭で鳴っているとおっしゃっていた。現代版ベートーベン」と名付け、福山や会場を笑わせていた。

ある不安を告白し、会場を笑わせた仲村トオル
ある不安を告白し、会場を笑わせた仲村トオル

事件の被害者で、武史の兄であり、真世の父である神尾英一役の仲村は、「福山くんのお兄さんで、架純ちゃんのお父さんという、DNAの難易度がめっちゃ高い役」と苦笑い。「頑張って、振り絞って、そのDNAを出したつもりです。それを感じていただけたらうれしいです」と語り、会場の笑いを誘った。

成田凌も、福山雅治や有村架純との共演に「幸せ」と喜びを噛み締めた
成田凌も、福山雅治や有村架純との共演に「幸せ」と喜びを噛み締めた

有村は、役作りのために仲村の写真を待ち受けにしていたのこと。仲村は「現場で架純ちゃんから『待ち受けにしています』とスマホを見せていただいた時には、他の方にはお見せできないくらい、だらしなく喜びがあふれた」と正直に話しつつ、「でもまだそのころは僕が出るという情報は解禁されていなかったので、他の現場で架純ちゃんの待ち受けが誰かに見られたらどうしようと…。それを見た人の妄想が暴走して、拡散したりして、僕はすべてを失うことになるんじゃないかと思って」と不安を吐露し、再び会場は大爆笑。「ドキドキしていました」と続けた。福山は「試写を観た時に(仲村に)『似ていましたね、僕たち』と言った」と仲村との兄弟役に満足げな表情。仲村は「武史が兄への想いを語っているシーンは、試写を観た時に感動して目がうるうるしました」と明かしていた。

岡崎紗絵はドレープの美しいドレスで登場。豪華キャスト陣がレッドカーペットを歩いた
岡崎紗絵はドレープの美しいドレスで登場。豪華キャスト陣がレッドカーペットを歩いた


取材・文/成田おり枝

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