キンタロー。が『シャッフル・フライデー』ジャパンプレミアで“シャッフル”の瞬間をモノマネで再現「日本語吹替版がサイコー!」
映画『シャッフル・フライデー』(9月5日公開)のジャパンプレミアが8月25日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催され、日本版声優を務める小笠原亜里沙(アンナ役)、唐沢潤(テス役)、伊藤彩沙(リリー役)と、特別ゲストのキンタロー。、柏木由紀、辻野かなみ(超ときめき▽宣伝部)が本場ハリウッドのプレミアイベントを意識した衣装で登壇した。
ジェイミー・リー・カーティスとリンジー・ローハン主演でひょんなことから心と体が入れ替わった母と娘を描いたコメディ映画『フォーチュン・クッキー』(03)の続編である本作では、祖母・母・娘の3世代4人が入れ替わって巻き起こる騒動と、入れ替わりを通してそれぞれが大切なものに気づいていく姿を描いている。カーティスとローハンは前作から続投し、ローハンがシングルマザーのアンナ役を、カーティスがアンナを支える母のテス役を演じ、アンナの娘で高校生のハーパーはジュリア・バターズ、ハーパーの同級生のリリーにはソフィア・ハモンズが扮している。
キャラクターの中身が入れ替わるということで、声優陣は一人二役を演じるような感覚があったとのこと。娘と母を演じることで、知っているようで知らない、わかっているようでわかっていないことがたくさんあると実感したという小笠原は、過去にもローハンの声を担当していることに触れ「ものすごくいい歳の取り方をしている。リンジーと同じようにいい歳の取り方をしていきたいと思いました」としみじみ。
「とてつもなく難しい役でした」と話した唐沢は、10代、20代、30代…そしてカーティスと同じく60代を生きてきたと充実感を滲ませる。アフレコを振り返った唐沢は「その時代、その時代に生きていた自分を思い出すことが多かったし、母や祖母のことを思い出して、吹き替えることが切なくも幸せな瞬間瞬間でした」と、特別な想いを胸に収録の時間を過ごしたことを明かした。リリーについて「おしゃれが大好きでちょっぴりプライドが高い。自分の思いをはっきり言えないようないじらしいところも魅力です」と説明した伊藤は「お客さんとして観てもきっと私の推しキャラになるような子です!」とかなりお気に入りの様子。収録時の意気込みについては「リリーのチャーミングな見た目でおばあちゃんの深みを出すことを意識しながら収録していました」と語っていた。
女性ならではの目線で楽しめるポイントは「ファッション!」と声を揃えた小笠原、唐沢、伊藤。「カラフルで色とりどり!」とウキウキの伊藤に、「小物に至るまで工夫を凝らしています」と感心する唐沢。「テスの衣装はおしゃれでユニーク!」との伊藤の指摘に唐沢は「心はティーンエイジャーで見た目はおばあさん。そのギャップを私自身がどれだけ表現できたのかわからないけれど、内面の複雑な想いを小物や衣装やお家の中(のインテリア)でちゃんと見せてくれています。すごく参考になります」とニッコリ。テスのファッションから影響を受けたことを明かした唐沢は「高齢者ならではの遊び心満載のスタイル。私は普段はモノトーンの装いが多いのですが、ピンクをキュートに着こなすテスがめちゃくちゃ好きで、参考になりました」と声を弾ませ、この日の衣装についても「(用意してくれた)スタッフさんのおかげ。こういう赤いジャケットが着れるのもうれしいです!」とテスだけでなくスタイリストにも感謝していた。
「リリーの衣装は個人的にツボ!」と話した伊藤は「同世代のガールズに参考にしてほしい!」とおすすめ。さらに「パジャマまでかわいい。寝るまでおしゃれしています」と注目ポイントを挙げニッコリ。本作のストーリーにも引き込まれたそうで、「お母さんと娘の関係性の描かれ方がすてき!実家の母に会いたくなるようなほっこりとする気持ちにもなりました」と優しい笑顔を見せていた。
特別ゲストとして登場したキンタロー。、柏木、辻野は映画の魅力についてコメント。「いろいろな世代のあるあるが詰め込まれている」と話した柏木は「いまの自分はアンナの世代だけど、今後こんな問題が起きるの?というあるあるを明るく楽しめました。アンナが娘のハーパーを思うあまり口うるさくいう感じは自分の母を思い出すし、私も多分やっちゃうと思います(笑)」とローハン演じるアンナに共感。「学生時代の反抗してしまう気持ちを思い出した」という辻野も「いろいろな世代が共感できるポイントが詰まっているので、共感ポイントを見つけて欲しいです!」と呼びかけていた。
「日本語吹替版が激アツ!だとまず言いたいです!」と力を込めたキンタロー。は、「(キャラクターの中身が)入れ替わった時の一言にズキュンとなります」と入れ替わりの瞬間を日本語吹替バージョンで再現。再現度の高さに感動した唐沢はアフレコ時の気持ちが蘇ったようで、「女性ならではの加齢に伴う過激なセリフを言うことが多かったです(笑)」と少し照れながら、「けれど、思い当たる節があって。そういうところも含めてテスの役はキュートにパワフルに描かれている点を、お若いみなさんにも楽しみながら『あるある』って思っていただければ幸せです!」と呼びかけていた。
イベントでは現実で入れ替わりたい人をフリップで発表するコーナーも。30代に自分自身のこと、これから進む道や家族のことで悩み暗い時期を過ごしていたという唐沢は、ジェイミー・リー・カーティスの出演作を観て「大笑いした」思い出を振り返り、「涙が出るくらい笑いました。この先、前を向いて生きていける、この道で精進していきたいと思って美容院に行って(カーティスのように)ショートカットにしました」と続け、「それ以来、短い髪が好きです!」と胸を張ってかわいくポーズを決める場面も。唐沢のキュートな仕草とすてきな思い出話に会場から大きな拍手が湧き起こっていた。アンジェリーナ・ジョリーと入れ替わりたいキンタロー。は「アンジーの不得意分野はコメディなんです。昔、インタビューをする機会があって、その時にモノマネなどをやっていることを伝えたら『コメディアンを尊敬しています』と話していました」と当時のやりとりを振り返り、「アンジーが苦手なコメディ作品を私が代わりに担当したい!」という野望もモノマネを交えながら明かし、笑いを誘いながらイベント盛り上げていた。
取材・文/タナカシノブ
※「超ときめき▽宣伝部」の「▽」は、白抜きハートマークが正式表記