谷口悟朗×近藤勝也による劇場アニメ『パリに咲くエトワール』第2弾声優キャストは嵐莉菜&早乙女太一
『ONE PIECE FILM RED』(22)の監督、谷口悟朗と『崖の上のポニョ』(08)のキャラクターデザイン、原画を手がけた近藤勝也が初めてタッグを組んだオリジナル劇場アニメーション『パリに咲くエトワール』(2026年3月13日公開)。このたび、本作の第2弾声優キャストが発表された。
20世紀初頭のパリ。そこに日本からやってきた2人の少女が暮らしてた。1人は夫を支えるよき妻となる将来を望まれながらも画家を夢見るフジコ。もう1人は武家の家系に生まれ、ナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴。トラブルに巻き込まれたフジコを千鶴が助けたことで、2人は5年ぶりの再会を果たすことに。千鶴の夢を知るフジコは、同じアパルトマンの青年ルスランの母オルガが、ロシア出身の元バレリーナであることを知り、レッスンを依頼。一方、フジコの保護者である叔父さんがある日、失踪するという事件が発生。フジコと千鶴、2人はそれぞれの夢を掴むことはできるのか…。ドラマ「ちはやふるーめぐりー」や映画『ストロベリームーン』に主演する當真あみが主人公フジコの声を担当する。
このたび情報解禁となったのは第2弾の声優キャスト。フジコとパリで出会う千鶴を演じるのは嵐莉菜。映画『マイスモールランド』(22)で主演を務めた後、2025年3月公開の『少年と犬』などの話題作に出演。ファッション誌「ViVi」の専属モデルも務めていて、主人公フジコを演じる當真とは現在「ちはやふるーめぐりー」で共演中だ。アニメの声優を務めるのが初めての嵐は「声だけで感情を伝える難しさに苦戦しながらも全力で演じた」と振り返る。
また、パリでフジコと同じアパルトマンに暮らすロシア人の青年ルスランの声を早乙女太一が務める。舞台、ドラマ、映画と幅広い俳優活動を行っていて、声優としては2019年に大ヒットした長編アニメ『プロメア』のリオ・フォーティア役で注目を集め、本作でも声優としての実力を発揮している。ルスランを演じた早乙女は「登場人物が厳しい環境下でも、直向きに懸命にチャレンジして生きて行く姿に、薄れてしまっていた情熱や勇気を思い出した」と作品に対する想いを語っている。
キャスト情報の解禁とあわせて特報映像も解禁。「私は画家になりたいの!」という力強いフジコの言葉から映像はスタート。かつて横浜で、踊っている千鶴を見かけたことを思い出したフジコ、そしてその千鶴は「踊っていると幸せなの」と気持ちを打ち明ける。それぞれの夢を追い求める2人の一途で懸命な姿に加えて、本作の舞台である20世紀初頭のパリの様子が緻密に描かれており、日本から遠く離れた異国の地で繰り広げられる少女たちの物語に期待が高まる特報に仕上がっている。
日本のアニメーションを牽引するクリエイターと旬のキャストが揃った本作。今後の続報からも目が離せない。