『映画 えんとつ町のプペル』続編の制作報告会見で、西野亮廣が注目の子役・永瀬ゆずなに太鼓判!「満場一致で“ルビッチ見つけた”」

『映画 えんとつ町のプペル』続編の制作報告会見で、西野亮廣が注目の子役・永瀬ゆずなに太鼓判!「満場一致で“ルビッチ見つけた”」

2020年のクリスマスに公開され観客動員数196万人、興行収入27億円を記録した『映画 えんとつ町のプペル』(20)。その続編となる『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』(2026年春公開)の制作報告&声優発表会見が8月21日にKAAT 神奈川芸術劇場で行われ、製作総指揮・原作・脚本の西野亮廣と、前作に続きメガホンをとる廣田裕介監督、STUDIO4℃の田中栄子プロデューサー、そしてルビッチ役の声優を務める永瀬ゆずなが登壇した。

現在上演中のミュージカル「えんとつ町のプペル」のステージに集結!
現在上演中のミュージカル「えんとつ町のプペル」のステージに集結!

2019年に発表された「チックタック 約束の時計台」を原案にした本作。現在ミュージカル「えんとつ町のプペル」が上演されているKAATの舞台に“ルビッチTシャツ”を着て登壇した西野は「前作の公開前と後とでは、僕個人の活動も規模やお客さんの層も変わり、幅広い層の方に来ていただけるようになりました。芸能界のなかだと、お笑い芸人たちがプペルをいじったりと、コミュニケーションツールにもなりつつあります」と前作の反響の大きさを述懐。

「僕自身、こういった作品をつくりながら、裏では芸人として表では口に出せないような芸もしているので、非常に混乱しています」とジョーク混じりにコメントする西野。廣田監督も「前作をたくさんの方に観ていただき、取材や国内外での映画祭での受賞、その1年後にはハロウィンのタイミングで再上映されたりと、公開後も息長く続いていたことから、4年半があっという間に感じました」と振り返り、田中プロデューサーも「 “プップップペル♪”と、あの印象的な歌がずっと心や頭のなかで流れているんです」とそれぞれ明かす。

「相手を信じること」が本作のテーマであると語った西野亮廣
「相手を信じること」が本作のテーマであると語った西野亮廣

前作の公開後も、ミュージカルや歌舞伎、バレエなど多方面に展開しながら拡大を続けてきた「えんとつ町のプペル」。そして今年4月、待望の続編の映画化が発表に。「プロジェクトが大きくなると、大変なことや手が掛かることだらけになります。そんななかで、今作は世間体ではなく自分の感情が大きく揺れたパーソナルな部分をテーマにしました」と明かす西野。自身の芸人としての活動や相方との関係を振り返りつつ「“相手を信じる”ことが僕自身の大きな挑戦で、今回のテーマ。きっと子育てをしている親御さんも共感する部分が多いのではないかと思っています」と語った。

さらにこの会見で、主人公のルビッチの声を永瀬が務めていることが発表。現在放送中のNHKの連続テレビ小説「あんぱん」で主人公の幼少期を演じるなど、いまもっとも注目を集める子役の1人である永瀬は、これが声優初挑戦。「オーディションの時から“やりたい!!”と思っていたので、決まってすごくうれしかったです。オーディションの結果発表を、プペルのミュージカルの稽古場でサプライズ発表してくださって、ビックリして感情がぐちゃぐちゃになりました」と緊張の面持ちのまま語る永瀬。

そんな永瀬について西野は「前作では芦田愛菜さんにルビッチを演じていただいたので、かなりプレッシャーだと思いますし、スタッフ側にとっても大きな挑戦でした。でも永瀬さんにオーディションに来てもらった時の第一声を聞いて、“もうルビッチじゃん”となりまして…。スタッフ全員が満場一致で“ルビッチ見つけた!”という気持ちで、オーディションが終わった2〜3分後にはマネージャーさんに連絡を入れていました」と明かし、廣田監督も「ゆずなちゃんにルビッチ役を演じてもらえて心から良かったなと感じています」と太鼓判。

そして最後に西野は「日本映画がひとつの転換期を迎えているんじゃないかなと思っています。映像配信ツールがあふれるなかで、いま若い人たちが映画館に足を運んでいるという流れがある。しっかりその流れに乗っかれるようにがんばりたいと思います」と述べ、「“待つ”、“大切な人を信じる”ということをテーマにした物語を描きました。是非、楽しみに待っていただけたらと思います」と呼びかけていた。


文/久保田 和馬

関連作品