『ワン・バトル・アフター・アナザー』主演レオナルド・ディカプリオが生涯最大の後悔を告白!?
レオナルド・ディカプリオが主演を務め、ポール・トーマス・アンダーソンが監督を務める『ワン・バトル・アフター・アナザー』(10月3日公開)から、新たな場面写真とディカプリオのコメントが到着した。
かつては世を騒がせた冴えない革命家のボブ(ディカプリオ)は、とある理由から大切なひとり娘の命を狙われ、次から次へと迫る刺客たちとの戦いに身を投じていく。変態軍人ロックジョー(ペン)が異常な執着で娘を狙う本当の目的とは? 空手道場のセンセイ(ベニチオ・デル・トロ)はボブの味方なのか?地の果てまで追いかけられる、ボブと娘の運命は?逃げる側と追いかける側のそれぞれが三者三様に入り乱れる壮大なチェイス・バトルがはじまる。
キャストにはディカプリオ、ペン、デル・トロの3大オスカー俳優に加えて、ボブの革命家仲間役にレジーナ・ホール、ボブの妻で最強のカリスマ革命家役にテヤナ・テイラーが顔を揃えるほか、ある理由で命を狙われる愛娘役に若手俳優チェイス・インフィニティを抜擢している。
このたび解禁されたのは、ディカプリオ演じる冴えない革命家ボブの姿を捉えた場面写真。銃を構えながらもどこか不安げな表情を浮かべるボブの姿が二転三転する物語の壮絶さを物語っている。14歳でエンターテインメント業界に入ったディカプリオは、ジョニー・デップと共演した『ギルバート・グレイプ』(93)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ脚光を浴びる。バズ・ラーマン監督『ロミオ&ジュリエット』(96)でベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)を受賞。そして全世界で驚異的ヒットとなったジェームズ・キャメロン監督『タイタニック』(97)で名実ともにトップスターとなった。
2000年代に入ると『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)、『アビエイター』(04)、『ディパーテッド』(06)と名匠マーティン・スコセッシ監督とのコラボレーションが続いた。2010年代には、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(10)、クリント・イーストウッドの『J.エドガー』(11)、クエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)、スコセッシの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)と続き、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『レヴェナント 蘇えりし者』(15)で悲願のアカデミー賞主演男優賞に輝いた。世界のトップクラスの監督とのコラボを続けるディカプリオには1つの大きな後悔があった。
米Esquireでアンダーソンと対談したディカプリオは「一番の後悔は『ブギーナイツ』に出演しなかったことです。あれは私の世代にとって深い意味を持つ映画でした」とコメント。『タイタニック』から約30年、最も組みたかったアンダーソンと念願の初タッグが決まったディカプリオは、娘のためになりふり構わぬ元革命家ボブを軽重織り交ぜて好演している。
俳優としてベテランの域に入りつつあっても決して進化を止めないディカプリオ。名優との共演で新たな輝きを放つ彼の熱演をスクリーンで堪能してほしい。
文/スズキヒロシ