家族構成、本名も謎のまま!?『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』でついにスポットが当たったボーちゃんの魅力に迫る
1992年に放送スタートしたテレビアニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版第32作『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(公開中)。しんのすけ(声:小林由美子)たち野原一家とカスカベ防衛隊がインドを舞台に踊って踊って踊りまくる!ダンスエンタテインメントが展開される。インドならではの歌唱&ダンスシーンと共に話題になっているのが、カスカベ防衛隊の一員、ボーちゃん(声:佐藤智恵)がしんのすけたちの前に立ちはだかるという衝撃のストーリー。ボーちゃんといえば、家族構成はおろか本名も明かされていないミステリアスなキャラクター。一方で、特に劇場版では意外な活躍も見せてきた。最新作にあわせて、改めてボーちゃんについてわかっていること&いないこと、ファンを惹きつける魅力を振り返ってみたい。
家族構成、本名もはっきりしていないボーちゃん
口数が少なく、あだ名の通りぼ~っとしているボーちゃんは、その独特な存在感で長くファンに愛されてきた。そして、その実態が多くの謎に包まれたハイスペックな天才児でもある。
例えば、家族構成。しんのすけをはじめ、風間くん(声:真柴摩利)、ネネちゃん(声:林玉緒)、マサオくん(声:一龍斎貞友)たちほかのカスカベ防衛隊隊員の家族が劇中で何度も登場しているのに対し、ボーちゃんの家族に関する詳細はほとんど触れられていない。ただ、シルエットやセリフ内では言及されており、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル』(00)ではボーちゃんの母親がクルーズ船旅行に同行できなかったことがみさえ(声:ならはしみき)たちの会話で確認することができる。ちなみに、確証はないものの、母親のほかに姉と祖母がいることもファンの間で囁かれている。
さらに、ボーちゃんは本名もわかっていない。過去には、「相撲大会でガンバるゾ」というエピソードのなかでトーナメント表に「井川棒太郎」という名前が書かれていたことから、これがボーちゃんの本名では?という説も挙がっていたが、現在まで公式なものではないとされている。
常識があり、いつも冷静なカスカベ防衛隊の精神的支柱
いつも垂らしている鼻水は一種の体調のバロメーターのようなもので止まってしまうとバランス感覚がおかしくなってしまい、変わった形の石を集めるのが趣味というボーちゃん。上記のミステリアスさも相まって不思議なキャラクターだと捉えられがちだが、しんのすけを筆頭にエキセントリックな言動が多いカスカベ防衛隊のなかで最も常識があり、時に大人もハッとさせられる核心めいた言葉を放ち、絶体絶命のピンチで周囲が慌てふためいていても冷静でいることが多い。