オール日本ロケを敢行!オスカー俳優ブレンダン・フレイザー主演『レンタル・ファミリー』ティーザー予告

オール日本ロケを敢行!オスカー俳優ブレンダン・フレイザー主演『レンタル・ファミリー』ティーザー予告

『ザ・ホエール』(22)で第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーが主演を務める『レンタル・ファミリー』(2026年公開)からティーザー予告が解禁された。

【写真を見る】平岳大が“レンタル・ファミリー”会社を経営する多田を演じる
【写真を見る】平岳大が“レンタル・ファミリー”会社を経営する多田を演じる[c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

長編デビュー作『37セカンズ』(19)でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で注目を集め、「Beef/ビーフ」や「TOKYO VICE」などの話題作を手掛けてきたHIKARIの長編監督2作目となる本作。フレイザーが演じるのは東京で暮らす落ちぶれた俳優フィリップ。かつて、歯磨き粉のCMで一世を風靡し一躍人気者となるものの、世間からはすっかり忘れ去られつつあるアメリカ人中年男性だ。彼は俳優業を細々と続けながら、東京で暮らす内にすっかり街になじみ、狭い電車の座席に大きな体を滑り込ませ、暗いマンションの1室で一人晩酌をする。そんな日々を送り続けていたフィリップは、ある日、ひょんなことからレンタル・ファミリー会社を経営する多田(平岳大)から仕事を依頼される。レンタル・ファミリーとは、報酬を得て、その人にとって大切な「家族」のような役割を“演じる”仕事だ。人の人生に深く関わるこの仕事に最初は困惑し、戸惑いを見せていたフィリップ。しかし彼らと関わるなかで、フィリップ自身にも心にある変化が訪れていく…。

このたび解禁されたティーザー予告では、ブレンダン演じるフィリップが東京の街を背景にレンタル・ファミリーを通して出会う人々と交流していく姿が描かれている。レンタル・ファミリー会社で働く俳優の一人としてフィリップを雇う多田、フィリップよりも先に、レンタル・ファミリー会社の俳優として働いていた愛子(山本真理)、そして老優の喜久雄(柄本明)、さらにフィリップと父娘になる、美亜(シャノン・ゴーマン)など、個性的なキャラクターたちの姿も収められている。

また今回解禁された映像内では、全て日本で行われたというロケ地も随所に映しだされている。ネオンが光り輝く新宿の街並みや、上空から捉えた渋谷のスクランブル交差点、小田急線、JR沿線といった東京の風景に加えて、フィリップと喜久雄が並んで歩く印象的なシーンが撮影された天草や島原の美しいロケーション、さらには日本ならではの結婚式、葬儀といったセレモニーから、チームラボ、神楽坂の化け猫フェスティバルといった祝祭感あふれるシーンも見ることができる。さらに、彼らの姿を捉えた新たな場面写真も到着している。

本作の撮影を手掛けたのは『さくらん』(07)や「るろうに剣心」シリーズといった日本映画のみならず、数多くのハリウッド作品も手がける石坂拓郎。プロダクションデザインは『みんな〜やってるか!』(95)から『アウトレイジ 最終章』(17)まで13本の北野武監督作品を支えた磯田典宏と「TOKYO VICE」の高山雅子。『37セカンズ』にも参加している衣装の望月恵、ヘアメイクの百瀬広美が今回も重要な役割を担い、音楽はアイスランドのロックバンド、シガー・ロスとしての活動でも知られるヨンシーと、アレックス・サマーズがコンビで初の映画サントラを担当している。

撮影は2024年の3月〜5月にかけて、約2ヶ月に渡って日本各地で行われていて、撮影期間中はフレイザーもずっと日本に滞在していたそう。今年9月には第50回トロント国際映画祭でのワールドプレミアも控えている。


オスカー俳優と日本ではおなじみのキャスト陣がコラボレートした本作。日本の風景とともに映しだされる物語を映画館で体感して。

文/スズキヒロシ

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