“泳ぐTレックス”をついに映像化!『ジュラシック・ワールド/復活の大地』30年越しにスティーヴン・スピルバーグの夢が叶った本編映像

“泳ぐTレックス”をついに映像化!『ジュラシック・ワールド/復活の大地』30年越しにスティーヴン・スピルバーグの夢が叶った本編映像

「ジュラシック」シリーズの新章『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が本日8月8日に公開となる。このたび、シリーズの生みの親スティーヴン・スピルバーグと脚本家デヴィッド・コープの再タッグにまつわる裏話とともに、Tレックスの姿を捉えた迫力の本編映像が解禁となった。

【写真を見る】緊迫の瞬間を捉えた本編映像がついに解禁
【写真を見る】緊迫の瞬間を捉えた本編映像がついに解禁[c]2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

1993年、巨匠スピルバーグによって誕生した『ジュラシック・パーク』。マイケル・クライトンの小説「ジュラシック・パーク」を、革新的な映像で映画化した1作目は、ビッグヒットの概念を塗り替え、特殊効果の新時代を切り拓いた。そこからフランチャイズは拡大を続け、3部作2組、全6作にわたるシリーズに発展。累計興行収入は世界で60億ドルを超える記録的ヒットとなった。

今回、初期シリーズの脚本を手がけたコープとスピルバーグ、シリーズの原点を知る2人の再タッグでどのような新たな物語に挑んだのか。その舞台裏が明らかになった。コープへの打診があったのは、2022年に『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で2度目の3部作の幕が完結した後のことだった。スピルバーグが自らコープに電話をかけ、「こういうものをもう一本作らないか」と声をかけたのだという。コープは「スティーヴンと一緒に物語を作り上げていくのはもの凄く楽しいです。腕がいいのは当たり前ですが、僕と波長もバッチリ合います」と2つ返事で承諾したことを明かす。

スピルバーグとコープが物語の構成をはじめると、全てのシリーズを通して描かれてきた“生命は必ず道を見つける”というテーマに立ち返りながら、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』以降の世界がどのような状態になっているのかを想像しながら、自由に意見を交わしていった。コープは改めてクライトンの原作小説を読み返し、著者の科学的根拠などから「人類と恐竜はこのまま長くは共存できないだろう」というリアルな結論に行き着いた。そうした議論を重ねた末に、本作では“恐竜が再び絶滅の危機に瀕している”という物語が生まれ、唯一彼らが生き延びられる場所があるとすれば、それは赤道直下の熱帯地域だという舞台設定が構築されていった。

そんな背景のもと、熟練の秘密工作員ベネット(スカーレット・ヨハンソン)が、心臓病に奇跡的な治療効果をもたらす新薬の開発のため、陸、海、空に生息する3大恐竜のDNAを確保するという極秘ミッションに挑む。彼女が精鋭チームを率いて向かうのは、初代「ジュラシック・パーク」の極秘研究施設が存在した禁断の島。スピルバーグとコープはこれまでの「ジュラシック」シリーズでは描かれなかったアクションシークエンスを作りたかったことを明かしている。実は、クライトンの原作小説には、コープが脚本を務めた最初の2作でやむなく断念したシーンが存在する。今回、スピルバーグとコープはそれを再現する決意を固めたという。それは、登場人物たちの目の前に、狩ったばかりの獲物を食べ終え、浅瀬でまどろむTレックスが現れるという印象的な場面だ。「マイケルの原作小説に登場するあの描写が、僕らは昔から大好きでした。当時、最初の映画でも盛り込もうとしていました。ところが、あの頃はCGで再現できるショットの数が限られていたうえに、テンポや予算の兼ね合いで泣く泣く断念せざるを得なかったんです。だから今回こそは、スティーヴンとあのシーンを物語に入れようと早い段階で決めていました」とコープは振り返っている。

さらに、本作から緊迫の瞬間を捉えた本編映像も解禁。本作ではゾーラたちのミッションとは別に、もうひとつの軸となる物語が展開される。海で遭難したデルガド一家が、偶然ゾーラたちと出会い、結果として禁断の島へ足を踏み入れてしまう。そして彼らは、まさにそのTレックスと遭遇する。なんと“泳ぐTレックス”に命を狙われるという、かつてないスリリングな場面が待ち受けていた。ボートで逃げるデルガド一家に、Tレックスが水面を割って迫り、水中から襲い掛かる衝撃の映像が収められている。コープは「Tレックスはこのシリーズにおけるスターですからね。せめてチョイ役は必要でしょう。その点、あのシーンならTレックスの見せ場としても十分すぎるほどなんです」と人気恐竜であるTレックスの活躍シーンに自信をのぞかせる。シリーズ初期では叶わなかった名場面が、現代の技術によってついに映像化されたのだ。


本作は、IMAXに加え、7種類の異なるラージフォーマット、SCREENX、Dolby Cinema、Dolby Atmos®、MX4D、4DX、ULTRA 4DX、SCREENX with Dolby Atmosという多彩な計8種類のラージフォーマットでの上映形態が決まっている。シリーズを重ねるごとに撮影技術が進化し、当初は実現できなかった数々のシーンも多く取り入れられてきた「ジュラシック」シリーズ。“泳ぐTレックス”のシーンが、ついに映像化されるなど進化をはたした本作をぜひ劇場の大きなスクリーンでご覧いただきたい。

文/鈴木レイヤ

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