アカデミー賞女優ゾーイ・サルダナが『星つなぎのエリオ』参加で「夢が叶った!」役作りも語る

アカデミー賞女優ゾーイ・サルダナが『星つなぎのエリオ』参加で「夢が叶った!」役作りも語る

現在、絶賛公開中のディズニー&ピクサーの劇場最新作『星つなぎのエリオ』。本作で主人公エリオの叔母であるオルガのUSオリジナル版声優を務めているのが、アカデミー賞女優のゾーイ・サルダナだ。彼女はピクサー作品の声優になることが長年の夢だったと感激しつつ、自身の経験を活かした役作りについても語ってくれた。

【写真を見る】誰もが共感できるエリオとオルガの物語。きっとあなたも優しい涙を流す…
【写真を見る】誰もが共感できるエリオとオルガの物語。きっとあなたも優しい涙を流す…[c]2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

サルダナは映画『エミリア・ペレス』(24)で弁護士リタを演じ、今年のアカデミー賞にて助演女優賞を受賞するなど、いま最注目のハリウッド女優だ。初めてピクサー作品に参加できたことについてサルダナは「子どものころからの夢で、死ぬまでにやりたいことリストの1つでした!そのうえ女性を含む3人の素晴らしい監督に、ピクサーの映画でディレクションされるなんて、夢にも思いませんでした」と喜びを口にしている。

エリオの両親の死によって、一緒に暮らすことになった2人
エリオの両親の死によって、一緒に暮らすことになった2人[c]2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ピクサー声優という夢を叶えたサルダナが本作で演じるのは、甥である少年エリオを母親代わりとして育てる叔母のオルガ。彼女は、両親を亡くし寂しさを抱えているエリオに対して、自分の居場所を見つけてほしいと願い寄り添おうとするも、エリオは壁を作ってしまう。そんなエリオへの想いが届かず、すれ違ってしまう関係に、オルガは思い悩んでいた。

演じたサルダナ自身も3人の息子を育てながら俳優としてアカデミー賞を受賞するなど、子育てと仕事の両立を成し遂げている。同じような状況で思い悩むオルガの胸の内を表現するうえでサルダナは、自身の子育ての経験を製作陣に話したとか。「オルガがエリオとの関係を築いていく過程を描くために、私が自分の姪や甥たちとどんな関係を築いているか、そして母親としてどんなアドバイスができるかを、監督たちが聞き出してくれました。また叔母と甥などの親子じゃない関係の2人が接する時の、優しさや厳しさの微妙なバランスなどについても伝えました」と明かした。

『星つなぎのエリオ』は公開中
『星つなぎのエリオ』は公開中[c]2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

劇中でのオルガの姿についてサルダナは「仕事と、エリオの世話をする新しい母親としての役割の2つを両立させようとしますが、自分ではどちらも成功していないと思っているんです。でも彼女は、両方とも本当に大切に思っています」と、上手くいかない葛藤を抱えながらも、真っ直ぐに向き合っているオルガへの熱い想いを語った。

さらにサルダナは、オルガのように子どもを持ち仕事でも奮闘する人たちだけでなく、世代や性別を問わず多くの人が本作を観るべきだと話しており「祖母を連れて行ったり、兄弟姉妹や子どもを連れて行ったり、子どもに友達を連れて行かせたりしてみんなで観るべきです」と、様々な“つながり”を持った人たち誰もが共感できる物語であることを熱弁。劇中で描かれるオルガとエリオの関係が、星々の世界を舞台に繰り広げられる大冒険を経て、どのように変化していくのかは大いに気になるところだ。

また、ピクサーらしいイマジネーションあふれるカラフルな星々の世界も必見。地球でひとりぼっちの少年エリオと孤独なエイリアンの少年グロードンがつないだ友情と冒険の先に見つけた“大切なもの”とは?2人が結んだ“つながり”に、きっとやさしい涙がこぼれるはず。そんな『星つなぎのエリオ』は、ぜひ大スクリーンで観ていただきたい。

文/山崎伸子

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