チーフドクター喜多見のもと、いかにしてチームは一つになったのか?『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』に至る「TOKYO MER」の軌跡

チーフドクター喜多見のもと、いかにしてチームは一つになったのか?『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』に至る「TOKYO MER」の軌跡

ランドマークタワーで起きた大爆発&大火災に立ち向かう劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』

こうして多くの視聴者を虜にし、コンテンツとしても大きく成長した本シリーズは、ドラマ最終話の2年後にあたる2023年に、スペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」を挟んで満を持して劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』を公開。横浜のランドマークタワーで起きた大爆発&大火災で地上70階に193人が取り残される映画ならではの壮大かつ緊迫感のある設定を作り上げ、TOKYO MERが厚生労働大臣の両国隆文(徳重聡)が新設した音羽の元カノ、鴨居友チーフ(杏)率いるエリート集団「YOKOHAMA MER」と熾烈な攻防を繰り広げる様も描いて観客を圧倒。興行収入45.3億円の大ヒットを記録したのは記憶に新しい。

横浜のランドマークタワーで発生した大爆発&大火災での救命活動にあたる劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
横浜のランドマークタワーで発生した大爆発&大火災での救命活動にあたる劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』[c]2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会

新設された「南海MER」が火山の噴火から島民を救出する劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』

だが、それで彼らの使命が終わったわけではなかった。劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』では、新たに組織された「南海MER」のメンバーと指導スタッフとして派遣された喜多見と看護師の夏梅が、離島医療ならではの過酷な現実に直面する。

それだけでも大変なのに、火山の噴火や無数に降り注ぐ噴石による住居の破壊、村を焼き尽くす溶岩流の恐怖とも戦いながら決死の医療行為に邁進していくのだ。予測不能な事態に見舞われ、命の危険にも脅かされることから、若いメンバーのなかには撤退を申し出る者も出てくる。

沖縄、鹿児島の離島医療に従事する新チーム「南海MER」の試験運用が開始(劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』)
沖縄、鹿児島の離島医療に従事する新チーム「南海MER」の試験運用が開始(劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』)[c]2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

喜多見は果たしてそこで、どんな判断を下すのか?島の町医者から南海MERのチーフドクター候補になった牧志秀実(江口洋介)はどう動くのか?漁師の麦生伸(玉山鉄二)ら島民たちの運命は?シリーズ最大の大自然サバイバルと、高杉真宙、宮澤エマ、生見愛瑠が演じた南海MERのフレッシュなメンバーが新たな感動と興奮と呼び起こす。

命の危険を伴う救命活動に若いメンバーは恐怖する(劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』)
命の危険を伴う救命活動に若いメンバーは恐怖する(劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』)[c]2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

もちろん、TOKYO MERのメンバーたちもさらに成長した姿で登場。今夏の猛暑を吹き飛ばす彼らの活躍を大スクリーンで目撃してほしい。

文/イソガイマサト

関連作品