松山ケンイチ、『星つなぎのエリオ』“息子”グロードンにメロメロ!「ピクサー映画史上、最高にかわいい」
ディズニー&ピクサーの最新長編アニメーション『星つなぎのエリオ』の初日舞台挨拶が8月1日にTOHOシネマズ 日比谷で行われ、日本版声優を務める川原瑛都(エリオ役)、清野菜名(オルガ役)、佐藤大空(グロードン)、松山ケンイチ(グライゴン役)、野呂佳代(ウゥゥゥゥ役)、マユリカの中谷(メルマック役)が出席した。
本作は、両親を亡くして地球でひとりぼっちの主人公エリオが、何光年も離れた星で、本当の居場所、大切なつながりを見つける姿を描くファンタジー・アドベンチャー。主人公のエリオを演じた川原は、「今日の公開が待ち遠しかったです」と笑顔。エリオと同じく孤独を感じている心優しいエイリアンの少年、グロードン役の佐藤は「今日は来てくれてありがとうございます」とグロードンのカチューシャ姿で挨拶。大きな拍手を浴びた。
アフレコの思い出に話が及ぶと、川原は「エリオと偽エリオの2役をやらせていただいた」と明かし、「エリオと偽エリオが会話をするシーンで、エリオのセリフなのに偽エリオと勘違いしてしまって、偽エリオ風の言い方をしてまったり、混乱してしまったことがある」と裏話を披露。中谷は「細かい演じ分け、すごい!」と驚き、松山も「ぜひそこにも注目してほしいですね」とアピールした。
また佐藤は「最初は声が出なかったけれど、時間が経ってから声が出るようになりました。よかったです」と回想。松山が「録っていたのは3日間だったよね。どれが最高だ!という感じだった?」と尋ねると、佐藤は「2回目と3回目」と明かし、松山も「どんどん(調子が)上がっていったんだね。すばらしいですからね!」と息子のグロードンを演じた佐藤を見つめ、目尻を下げていた。
グロードンの父である冷酷な戦士、グライゴンを演じた松山は、自身のSNSにもグロードンのイラストを載せるなど“息子”が愛らしくて仕方がないといった様子。グロードンのポップコーンボックスも販売されていることから、「ポップコーンの入れ物になるというのは、それだけ世界的にかわいさが人気ということ。大空くんの声も、最高のグロードン。グロードンは、僕が観てきたピクサー映画史上、最高に一番かわいいキャラクターです」と惚れ惚れ。佐藤が「ありがとうございます」と喜び、松山が「うい!」と答えるなど、親子が息ぴったりの掛け合いを見せていた。
大人も泣けると話題の本作だが、野呂は「冒頭から、エリオのある行動にグッときた。どのキャラクターにも、感動するところがある。最初はエリオが一番、自分に重なるなと思った。2回目を観た時には、オルガだった。自分の姪っ子を思い、グッとくるものがあった。何回か観ていただいても違う方向からグッとくるものがある」と熱弁。
「私も感動して、初めて観た時はマスクのなかが涙でびしょびしょになるくらい泣いた」という清野は、「グロードンの『そのままの君が好きだよ』という言葉がとても響いた。個性をより大切にしようと思えるステキな作品」だとしみじみと語っていた。
無線オタクのメルマックを演じた中谷は、「吹替を初めてやらせてもらった。意気揚々とやったら、監督から『カッコつけすぎだ。メルマックはそんなんじゃないよ』と言われてしまった」と苦笑い。「人間だったら全員が好きな展開がある。メルマックが自分の“好き”を突き詰めていたら、活躍の場が与えられることになる」と演じたキャラクターの見どころをプッシュしたが、これには松山が「ネタバレだよ!」と肩を叩いて鋭いツッコミ。「ネタバレじゃないよ!」と訴える中谷と松山も最高のコンビネーションで、MCからは2人で「M-1グランプリ」に出てほしいと要望が上がるほど。タジタジになりながらも、中谷は「僕も芸人を好きでやっていたら、こういう場に呼んでもらえた。リンクするところがある」と胸を熱くしていた。
また8月2日に12歳の誕生日を迎える川原に、佐藤からサプライズのお祝いとして「瑛都くんお誕生日、おめでとうございます」とケーキと手紙を贈る場面もあった。手紙にはエリオを描いたイラストと共に「またきょうえんしたいな」という願いが書いてあり、これには川原も「ありがとうございます!」と感激しきり。
「びっくりしました。僕もまた大空くんと一緒に共演できるように、頑張りたいなと思いました。これを励みに頑張ります!」と意欲をにじませた。最後には「せーの」と示し合わせた河原と佐藤が、「観てね!」と呼びかけ、2人のキュートな姿に会場からも大きな拍手が上がっていた。
取材・文/成田おり枝