俳優デビューのTWICE・ダヒョン、IZ*ONE出身のキム・ミンジュら”演技ドル”が輝く韓国映画まとめ
ユナ(少女時代)…『EXIT』
日本でも一斉を風靡した少女時代の不動のセンターのユナは、ロマコメドラマを中心にヒットを重ね、近年は『コンフィデンシャル/共助』(17)やその続編『コンフィデンシャル:国際共助捜査』(22)に出演するなど、興行クイーンとして映画界での存在感も増している。
突如発生した有毒ガスから逃れるため、高層ビルをつたいながら街からの脱出を試みるというパニックコメディ『EXIT』(18)では、チョ・ジョンソクとのW主演に抜擢。ジョンソク扮する主人公が想いを寄せる大学時代の山岳部の後輩を演じ、凛々しい態度でパニックに立ち向かう一方、絶望的状況に思わず泣きわめく弱さも見せるなど、窮地に立たされた人間の感情をコミカルに表現。ロッククライミングの特訓をして挑んだアクションなど、俳優としての多彩さが感じられる一作だ。
ペ・スジ(元miss A)…『建築学概論』
miss A時代から多くの作品に出演してきたペ・スジも“演技ドル”として名前が挙がる代表格。近年もNetflix作品の『ワンダーランド あなたに逢いたくて』(24)や元アイドルという自身と重なる役どころに挑んだドラマ「イ・ドゥナ!」(23)など話題作が続いている。
そんな彼女が“国民の初恋”と呼ばれるきっかけとなったのが、韓国では恋愛映画最大級のヒットを記録した『建築学概論』(12)だ。建築家の男性が初恋の人との再会をきっかけに、学生時代を思いだしていく本作でスジは初恋相手の少女時代を演じ、透明感のあるルックスと飾り気のない口調など、初々しくも気まぐれで奔放なヒロイン像を体現。かわいすぎる姿で観客を魅了した。
ダヒョン(TWICE)…『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』
そして新たに演技ドルに仲間入りしたのが、人気ガールズグループTWICEのダヒョン。初のドラマ「Love me(原題)」が控えるなど、女優の道を歩みだした彼女の、映画初出演作が『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』だ。
日本版も製作された台湾映画『あの頃、君を追いかけた』(11)を韓国でリメイクした本作は、遊んでばかりの男子高校生と学校中のマドンナとの初恋模様がつづられていく青春映画。ダヒョンが演じるのが、学校中の男子が憧れの視線を送る才色兼備なヒロインのソナだ。
今年で27歳のダヒョンだが、自慢の白い肌が醸しだす抜群の透明感と若々しいルックスで制服を着こなしており、高校生と言って違和感なし。クラスメイトたちとの交流によって、勉強ばかりの堅物から少しずつハメを外していく様子や受験の失敗での涙など、青春時代ならではの多彩な感情やきらめきをナチュラルに表現した。
今回紹介した以外にも、『ベイビー・ブローカー』(22)での熱演が光ったIUや、2PMのテギョン、ジュノなど、多くのアーティストたちが演技ドルとして存在感を発揮している韓国映画界。華やかなルックスに加えて、演技力でも作品を支える彼らの活躍に今後も注目したい。
文/サンクレイオ翼