普段アニメやラブロマンスを観ないアレン様、STUDIO4℃最新作『ChaO』を鑑賞!「心がほっこりした」とファンと感想を共有
STUDIO4℃の最新作『ChaO』(8月15日公開)の特別試写会&ミラクルファンミーティングが7月28日にユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、大物マダムタレントのアレン様が出席。アレン様が「心がほっこりした」と本作の感想を明かすと共に、会場に集まったファンからの恋愛相談に乗った。
本作は、世界的に有名なアンデルセン童話の一つである「人魚姫」をベースにしたオリジナルアニメーション。絵を1枚1枚描く手書きアニメーションにこだわり、圧倒的な作画量と美しい背景美術で、みずみずしくもかわいく、人間と人魚の恋模様を描く。人間の青年ステファンの声優を鈴鹿央士、“人魚王国”のお姫さまであるチャオの声優を山田杏奈が務める。
この日のMCは、お笑いトリオ「トンツカタン」の森本晋太郎が担当。上映後にまるで人魚姫のようなドレスに身を包んだアレン様が姿を現すと、会場からは歓声が沸き起こった。「恋も運命さえも自分で掴み取る」というヒロイン、チャオのような生き様を体現していることから、今回のイベントに参戦したアレン様だが、「私、アニメーションもラブロマンスも一切、観まセンチメーター(観ません)」と正直に打ち明けながら、「そんな私でも心がほっこりしたんです!」と本作の感想を吐露した。
さらに「最初のほうは難しかったんだけれど、最後まで観るとこの物語のよさがわかる。怒涛の回収がある」と注目ポイントを語りながら、「気になっていることがある。名前もない登場人物なんだけど、小さい裸の小人、わかる?あの子、歩くだけで何回も登場する。忘れられない!」とお気に入りのキャラを明かし、これには森本も「これは不思議な世界なんだなと一発でわかる。ステキな世界」と共感しきり。アレン様は「絵はすごく繊細で、きれいなタッチ。めちゃくちゃ色彩豊かで、視覚が追いつかない」と映像美に触れながら、「そんななかでも、あの子が忘れられない!絵がきれいなのに、この作品にはそういった笑える要素もある」と重ねて会場の笑いを誘っていた。
チャオは、ステファンを一途に追いかけるキャラクターだ。「チャオーラ」とチャオを愛称で呼んだアレン様は、「チャオーラは最初、見ていてちょっとイライラしてくるの。でも結果、それも含めてかわいく、愛おしく思えてくる。とても人間らしい」とその魅力に惚れ惚れ。チャオのような追いかける恋愛の経験は「一切ないですー!」と自身の恋愛について声を大にしつつ、「私の日常はほっこりとはかけ離れていますので、チャオーラを見て『こういうのもいいな』って思いました。ほっこりしたよね?」と笑顔で会場に呼びかけていた。
またこの日は、観客から募集した「恋のお悩み」に答えるひと幕もあった。相談者はアレン様に直接お悩みをぶつけることになったが、「付き合っていた彼が仕事で失敗をして、貧乏になってしまった。また立て直すので信じて待ってほしいと言われたけれど、信じて待つのがつらい」「好きだけれど、お金の不安を乗り越えてまで一緒にいたいと思える意志があるのかどうか、自分も混乱している」という女性には、アレン様は「自分の気持ちに素直になっていい。それが相手への思いやりにもつながる。もしお金がないことで冷めてしまうならば、言ってあげたほうがいい。それでも好きなら、それを伝えてあげればいい」とアドバイス。女性は「チャオみたいになりたい。まっすぐな心がうらやましい」と映画に刺激を受けたことも打ち明けていた。
また、女性ばかりの環境で過ごしてきたことで「恋愛に縁がなく、いまは学びたいことややりたいこともあるので恋愛に興味もない。周りが恋愛の話をしていると少し不安になることもあり、恋愛に興味がなくても大丈夫なのでしょうか?」というお悩みもあった。アレン様は「私は、ピュアなままでいてほしい気持ちもある」とその女性に語りかけ、「変なボーイに騙されたりしないように。いま、あんたがチャオーラみたいなものよ。チャオーラはピュアだったでしょう?すごくかわいい。チャオに見えてきたわ!」と劇中のキャラクターと重ねて大きな笑顔。「恋愛をしたくない時は、しなくていい。本当にしたくなる時には、始まるもの。それまでは無理に見つけなくていい」と叱咤激励していた。
最後には、「この映画は、私にとってほぼ初となるアニメーション映画」と改めて語ったアレン様。「人間らしさもありつつ、ファンタジーもありつつ、最初はちょっと難しいのかなと思っても、最後に全部のことがわかってくるという、本当にステキな映画。日常を暮らしていると、どうしても気持ちが荒んだりすることもある。この映画を観て、ほっこりとして、人間って不器用でもいいんだなと思ってもらえたら。幼少期の自分の気持ちを思い出して、暮らし続けてもらえればと思います」とメッセージを送った。観客の退場時には全員とハイタッチをしてお見送りしたアレン様だが、「『ChaO』、どうだった?ほっこりしたよね」「最後、ヤバかったよね!」と映画の感想を共有したり、「あなた、12回目だよね」「お久しぶりー!」と繰り返しイベントに来てくれるファンと再会を喜んだり、それぞれに対して心を込めて会話を繰り広げる神対応ぶり。ファンもアレン様にありったけの情熱を示すなど、愛のあふれる交流に記者席からも「すごい」と驚きの声が上がっていた。
取材・文/成田おり枝