史上最速の興収100億円超えを記録!『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』は夏休み効果を受け、どこまで映画界全体への経済効果をもたらすのか
『ファンタスティック4』など新作4本が一挙にランクイン!
さて、公開8週目を迎えた『国宝』は、この週末も各地の劇場で満席になる上映回が見受けられるなど引き続き絶好調。週末3日間の成績は動員28万3000人、興収4億1900万円と、前週比82%をキープしている。
驚くべきは、まだまだ6月の公開初週末を上回る成績(動員が116%、興収が121%)をあげていること。累計成績では動員538万人&興収75億9000万円を突破しており、ここ数日のあいだで実写邦画22年ぶりの興収100億円突破を期待する声が非常に大きくなっている。その快挙に向けては、『鬼滅』ではなく次週以降に相次いで公開される実写邦画のビッグタイトルとの兼ね合いが大きなカギになりそうだ。
3位に初登場を果たしたのは、マーベル・ヒーローの“原点”ともいわれるヒーローチームを描いたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(公開中)。初日から3日間で動員20万5293人、興収3億5093万8200円と、今年公開されたMCU2作品(『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』『サンダーボルツ*』)のオープニング成績と比較すると75%前後の数字に。
また4位には、興収23億4000万円のサプライズヒットを記録した『事故物件 恐い間取り』(20)に続くシリーズ第2弾『事故物件ゾク 恐い間取り』(公開中)が初登場。初日から3日間で動員19万9700人、興収2億7700万円という成績は、前作のオープニング週末対比58%。10代から20代にかけての若い観客の心を掴んだ前作のように、口コミの拡大が必要不可欠となりそうだ。
さらに『仮面ライダーガヴ&ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー Wヒーロー夏映画2025』(公開中)が5位に、堤真一と山田裕貴がダブル主演を務めた『木の上の軍隊』(公開中)が6位にと、一挙に4本の新作が『鬼滅』『国宝』のツートップに続いた。
以下は、1~10位までのランキング(7月25日〜7月27日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『国宝』
3位『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
4位『事故物件ゾク 恐い間取り』
5位『仮面ライダーガヴ&ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー Wヒーロー夏映画2025』
6位『木の上の軍隊』
7位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
8位『リロ&スティッチ』
9位『ドールハウス』
10位映画『F1(R)/エフワン』
今週末は、鈴木亮平主演の人気テレビドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の映画化第2弾となる劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(8月1日公開)、ディズニー&ピクサーの最新作となる『星つなぎのエリオ』(8月1日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬