今年もやっぱり夏はジブリ!『火垂るの墓』『崖の上のポニョ』『もののけ姫』を3週連続で放送

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今年もやっぱり夏はジブリ!『火垂るの墓』『崖の上のポニョ』『もののけ姫』を3週連続で放送

金曜ロードショーにて、夏休み後半の8月15日、22日、29日の3週連続で、スタジオジブリの名作アニメーション作品の放送が決定。『火垂るの墓(1988)』(88)、『崖の上のポニョ』(08)、『もののけ姫』(97)の3作を放送する。

【写真を見る】終戦80年を迎える8月15日には『火垂るの墓』を放送
【写真を見る】終戦80年を迎える8月15日には『火垂るの墓』を放送[c] 野坂昭如/新潮社,1988

初回となる8月15日(金)、終戦80年を迎えるこの日には、戦火で両親を亡くした幼い兄妹を描く高畑勲監督の名作、『火垂るの墓』を放送。作家、野坂昭如が自らの経験をもとに執筆、第58回直木賞を受賞した小説を原作に、高畑監督が戦争末期から戦後の混乱期を14歳の少年と4歳の少女が精いっぱいに生きる姿を描いた物語。高畑監督が徹底的にリアルを追求し、当時の神戸の町や人々の様子、B29による爆撃の恐ろしさなどが、リアルに描かれている。声優も舞台と同じ関西地区出身者から選ばれ、空襲で母を亡くした14歳の少年、清太の声を映画公開当時16歳の辰巳努、4歳の妹、節子の声を当時5歳の白石綾乃が演じている。

さかなの子ポニョと少年が大冒険を繰り広げる『崖の上のポニョ』
さかなの子ポニョと少年が大冒険を繰り広げる『崖の上のポニョ』[c] 2008 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDHDMT

2週目の8月22日(金)は、録音当時8歳の大橋のぞみが歌い、オリコンチャート1位を記録した主題歌と共に、日本中で社会現象になった宮崎駿監督の冒険ファンタジー『崖の上のポニョ』。5歳の男の子、宗介は、ある日さかなの女の子、ポニョ(声:奈良柚莉愛)と出会う。やがて、ポニョが人間の姿となり宗介(声:土井洋輝)のもとにやってきたことをきっかけに、不思議な出来事が次々と起こるが…。どこまでもピュアな2人の大冒険を応援しながら楽しめる一作だ。

公開当時、日本歴代興行収入第1位の記録を塗り替えた超大作『もののけ姫』
公開当時、日本歴代興行収入第1位の記録を塗り替えた超大作『もののけ姫』[c] 1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND

そして最終日の8月29日(金)は、宮崎監督渾身の超大作『もののけ姫』。1997年の公開当時、日本映画の興行収入記録を塗り替え、日本だけではなく世界が驚愕、絶賛した傑作アニメーション。村を救うも、右腕に呪いを受け村を追われた青年アシタカ(声:松田洋治)。自分の運命を受け入れながら、“もののけ姫”のサン(声:石田ゆり子)との出会いを通して、森と人が争わずに済む方法を模索し続ける。公開から28年、世界中で争いの絶えない現在でこそ、すべてを受けいれて明日を目指すアシタカの姿が、新たな気づきをもたらしてくれるのではないだろうか。


スタジオジブリの名作アニメーションを、ぜひ夏休みに味わってはいかがだろうか。

文/サンクレイオ翼

※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記

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