ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』学生限定トークイベントが開催!清野菜名、松山ケンイチらが現役大学生にエール
ディズニー&ピクサーの長編最新作となる『星つなぎのエリオ』(8月1日公開)。本作の日本公開に先駆けて7月23日、東京・一ツ橋の共立女子大学 共立講堂で大学生限定のトークイベントが開催。日本版でエリオの叔母オルガ役の声優を務めた清野菜名、エイリアンの戦士グライゴン役の松山ケンイチ、ウゥゥゥゥ役の野呂佳代、メルマック役のマユリカの中谷、そして故カール・セーガン博士役の野口聡一が登壇した。
本作は、両親を亡くした少年エリオが、何光年も離れた“星々の世界”を舞台に、大切なつながりや自分らしさを愛する勇気を見つけていく物語。どこにも馴染めずにひとりぼっちのエリオは、“本当の居場所”を求めて何光年も離れた星に行くことを夢見ていた。ある日、星の代表が集う場所“コミュニバース”に招かれることに。そこで孤独なエイリアンの少年グロードンと出会い心を通わせるエリオだったが、やがて二人の絆を引き裂く脅威が迫ることとなる。
トークイベントの会場には、前日に作品を鑑賞した学生たち約400人が駆けつけ、清野や松山らの登場を大きな歓声と拍手でお出迎え。それぞれユーモアたっぷりの挨拶で会場をあたためた登壇者たちは、スクリーンに映しだされる学生たちからの感想を見ながらトークを進めていく。「仲間はもちろん、近くにいる家族の大切さに気付くことができた」という感想に対し、「私もこの映画を観た後に、自分のことを大切に思ってくれている存在に気が付けました」と共感する清野。
また「個性が時には孤独に感じるけど、ひとりじゃないと思えた」という感想に野呂も共感を示し、野口は「私も映画を観て、心と心の絆を取り戻す、孤独であってもひとりじゃないと気付くところがすばらしいなと思ったので、皆さんの感想は本質をついている」と感心した様子。さらにMCから「野口さんの講義を受けているようです」と言われると、「みんなに単位あげます!」と笑いを誘った。
一方、お気に入りのキャラクターについての感想がスクリーンに投影されると、エリオと絆を育むグロードンの名前が多数。それを見て、グロードンの父であるグライゴンの声を担当した松山は「僕、グロードンの父親役でよかったです」と鼻高々。「純粋で、フォルムもしぐさも可愛いですよね。やっぱり(佐藤)大空くんの力がすごかった。動きに合わせた声がすばらしくて」と、“親バカ”全開でグロードンの日本版声優を務めた佐藤大空を絶賛した。
さらに、劇中のエリオと同じように“人との違い”を感じることが多い年頃でもある学生たちに向けて清野は「好きなものがあって曲げずに走り続けるとエリオのように奇跡が起きるというのを見て、私も自分の学生時代を思い出しました。皆さんも学生だからこそ挑戦できることもあるので、まっすぐ進んでいってほしい」とメッセージを送ると、続けて松山も「僕は40歳ですけど、いまだに迷うし悩むし、ずっと挑戦し続けている感覚は変わらない。成功も失敗もあるけれど、この映画を観て、そういう自分を肯定してくれるなと感じました」と、自分の経験を重ねながら語る。
そして野口が「学生の皆さんは、自分らしさをアピールしなきゃいけない年代だと思うのですが、そのなかで他人との違いに目が行ってしまうと苦しい。自分はこれでいいと思うことに価値がある。信じられるかどうかだと思います。ですから、皆さんは“いまのままで価値がある”ということに気持ちが行けば、それがきっと自分らしさになります」とエールを送ると、中谷は「僕にもぶっ刺さりました」とすっかり心打たれていた。
文/久保田 和馬