家族の絆と再生を描くクライムファミリーコメディ!ウェス・アンダーソン最新作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』本予告&ポスタービジュアル
ウェス・アンダーソンの監督最新作『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』が9月19日(金)に公開となる。このたび、本作の本予告、ポスタービジュアルが解禁となった。
本年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、先月30日よりスタートしたUS先行公開では、劇場あたり平均9万5,000ドル(約1,355万円)と、今年の限定公開作でトップの館アベレージを取得した本作。今年3月には書籍「ウェス・アンダーソンの世界展 -The Museum of Wes Anderson-」が発売されるなど日本でも根強い人気を誇るアンダーソンがメガホンをとる。
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(21)にも出演したベニチオ・デル・トロを主演に迎え、ケイト・ウィンスレットの娘で俳優のミア・スレアプレトン、マイケル・セラ、リズ・アーメッドらウェス組初参加のキャスト、そしてウェス作品の常連ともいえる、トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、ブライアン・クランストン、マチュー・アマルリック、ジェフリー・ライト、ルパート・フレンド、ホープ・デイヴィス、そして物語の重要なカギを握る人物にベネディクト・カンバーバッチと超豪華キャストたちが競演する。
物語は、デル・トロ演じるヨーロッパの富豪、ザ・ザ・コルダが疎遠となっていた娘で修道女のリーズル(スレアプレトン)を後継人に任命したところからはじまる。画策していたビジネスの危機的状況を打開すべくヨーロッパを旅する間に様々な事件に巻き込まれていくというクライムファミリーコメディが展開。物語後半では、カンバーバッチ演じるヌバルおじさんとザ・ザの決死のバトルも繰り広げられるなど、一瞬たりとも見逃せない作品になっている。
解禁された本予告では、ヨーロッパ屈指の富豪、ザ・ザが様々なシーンで命を狙われ、絶体絶命の危機に何度もさらされながらもなんとか生き延びる様子が描かれる。命の危機を感じたザ・ザは、全財産をかけたフェニキア全土の開発計画「フェニキア計画」を実現させるため、疎遠だった修道女の娘、リーズルを後継者に指名、家庭教師のビョルン(セラ)も連れた3人でフェニキア全土を横断する資金集めの旅に出る。ザ・ザの失脚や暗殺を狙う敵たちがあふれかえるなかでの旅路は実にスリリング。ユーモアと奥深さをあたえる“くせ者出資者たち”とザ・ザの喧々諤々な交渉シーンにも注目だ。
さらに、日本版ポスタービジュアルもあわせて解禁。「資金と父娘の“ギャップ”、ただいま修復中。」というコピーが表す通り、崩壊寸前のフェニキア計画と冷え切った父娘関係を巡る物語に期待がかかる。
あわせて、本作のムビチケ前売券(カード)が7月18日(金)より販売となることが決定。数量限定で、特典として「特製35mmフィルム風しおり」がついてくる。本作の撮影で使用された35mmフィルムをイメージし、場面写真をデザインしたファン必携の限定グッズだ。
“家族の絆と再生”の物語を描く本作。おかしくて心があたたかくなる、アンダーソン流のコメディをぜひ劇場で楽しんでいただきたい。
文/鈴木レイヤ