不条理な死をユーモアで軽快に魅せる!『THE MONKEY/ザ・モンキー』新場面写真

不条理な死をユーモアで軽快に魅せる!『THE MONKEY/ザ・モンキー』新場面写真

『ロングレッグス』(24)のオズグッド・パーキンスが監督と脚本を務め、“ホラーの帝王”スティーヴン・キングの短編「猿とシンバル」を映画化した『THE MONKEY/ザ・モンキー』(9月19日公開)。本作の新場面写真が解禁された。

切り落とした猿のおもちゃの腕から血のようなものが…
切り落とした猿のおもちゃの腕から血のようなものが…[c] 2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

「ソウ」シリーズや『M3GAN/ミーガン』(22)など数々のヒット作を生みだしてきたジェームズ・ワンがプロデュースする本作。本国アメリカでは『パラサイト 半地下の家族』(19)や『ANORA アノーラ』(24)などを配給するNEONによって今年2月に公開。公開前から予告編の再生回数が72時間で1億900万回再生を超え、インディーホラーとして最高記録を更新(2025年1月24日時点)するなど大きな話題となり、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(25)に次いで2位のオープニング成績を記録した。

【写真を見る】スティーヴン・キングも「狂気の沙汰だ」とコメントするほどバリエーション豊かな殺戮が描かれる
【写真を見る】スティーヴン・キングも「狂気の沙汰だ」とコメントするほどバリエーション豊かな殺戮が描かれる[c] 2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

父親が遺したぜんまい仕掛けの謎の猿のおもちゃを双子の兄弟が見つけたことをきっかけに、周囲で“不慮の死”が相次いで起こり始める物語が展開。猿がドラムを叩くと誰かが死ぬと気づいた兄弟がこれを葬ろうとするのだが。静かで不穏な空気の詩的なホラー作品が多かったパーキンス監督。本作では兄弟の身近な人の死から始まり、25年の時を経てさらにその数が増え、まるで殺人カタログを見ているかのようなバリエーション豊かで突飛な殺戮が繰り広げられ、呪われた家族の苦難を血みどろの絶叫マシンのようなコミカルでポップな作品として創りあげている。これまで数多くのキング作品が映像化されてきたが、本人が「狂気の沙汰だ」とコメントするほどこれまでにない独創的なホラーとなっている。

鉄板に転がる生首
鉄板に転がる生首[c] 2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

先日、日本版の予告映像が公開されると、SNSでは「予告からすでに大好物の予感」、「原作S・キングというテロップだけで一気に観たくなった!」、「途中のドラム連打シーンで吹いた」などホラー×ユーモア満載の映像に早くも期待の声が寄せられている。血走った目と歯茎剥き出しの表情に思わず2度見してしまう猿のおもちゃは気味が悪いのにどこか中毒性があり、一度見たら忘れられないインパクトを与えている。

女性の顔が燃え上がる
女性の顔が燃え上がる[c] 2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

今回解禁された場面写真では、自分をいじめる双子の兄ビルを憎み、猿のおもちゃに向かって「僕の望みはビルが死ぬこと」と、激しい形相で激怒するハル(クリスチャン・コンヴェリー)のシーンが切り取られている。ハルと猿のおもちゃが対峙したカットからは不気味で異様な雰囲気が漂っている。このあと、ネジを巻いたハルに降りかかる災いとはいったい。

目から血が流れる…
目から血が流れる…[c] 2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

また、劇中で猿のおもちゃの呪いによって何とも不運な死を迎えてしまう人々のカットも解禁。火だるま、生首、眼球流血など、“ありえない死に方でありえないほど人が死ぬ”イカれたストーリー展開がわかるカットとなっている。不慮の事故死と猿のおもちゃに関連があると疑ったハルが、猿のおもちゃの腕を包丁で切り落とすも、中からドロっとした血のようなものが。猿のおもちゃに翻弄される人々を怖いのにどこか笑えるユーモアを交えて写した場面写真となっている。

血しぶきを浴びた男性
血しぶきを浴びた男性[c] 2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

果たして、猿のおもちゃがもたらす死の連鎖から抜け出すことはできるのか?怖いのに笑える『THE MONKEY/ザ・モンキー』に注目してほしい。


文/平尾嘉浩

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