【TOHOシネマズ 大分わさだ篇】ベンチシートやエアシューターがあった!?映画館にまつわる歴史&トリビアを大特集
今年、TOHOシネマズの全国17劇場がアニバーサリーを迎えることを記念し、現在TOHOシネマズ株式会社によるお客様への感謝を込めた“アニバーサリーキャンペーン”が実施中だ。MOVIE WALKER PRESSでは対象の17劇場のスタッフへの取材や当時の資料を徹底リサーチ!オープン当初の貴重な裏話、その映画館ならではの魅力やトリビアなどを深掘りする連載コラムを展開中。第9回は、創業25周年の「TOHOシネマズ 大分わさだ」についてご紹介。
当劇場は、大分セントラルという地元企業の運営で、大分初のシネマコンプレックスとして2000年に開業し、その後2009年10月10日に、九州東宝との共同経営を経てTOHOシネマズ 大分わさだとしてリニューアルオープンした。今回は、開業半年後に当劇場に配属されたという元営業担当者と、6年前に支配人を務めていたお二人に話を聞いた。
現在、地場百貨店トキハ系列のショッピングモール「トキハわさだタウン」の3階に位置する当劇場だが、当時を知る元営業担当者によると「25年前のわさだは、畑と田んぼしかない地域で、大きな幹線道路もなかったので、本当にここに大きな商業施設が立つのだろうか?と疑問に思っていたくらいです。当時はシネコン自体も近場になかったし、同ショッピングモールの誕生は、大分県民にとっても衝撃的でした」と振り返る。実際に開業後は大盛況で、若者からファミリー層まで多くの人々で賑わうアミューズメント施設となっていった。
劇場周辺のおすすめスポットとしては、5kmほど離れたところに九州乳業の工場があり、そこの「みどり工場直売所」で販売されている揚げパンやソフトクリームが人気とのこと。また、バイカーの聖地=やまなみハイウェイでツーリングを楽しまれる方も多いそうだ。
これまで当劇場で1日の上映回数が最も多かった映画(7月8日時点)は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)や「名探偵コナン」シリーズ、チラシの減りが早かった映画は『花より男子ファイナル』(08)や同じく「名探偵コナン」シリーズなど。コンセッションの人気メニューは、ホットコーヒーやポップコーンだそう。