「スクリーンだと圧倒されると思う」『ハルビン』リアリティを追求した3か国大規模ロケを追ったメイキング映像を公開
ヒョンビン主演の『ハルビン』(7月4日公開)から、3か国で敢行されたロケを追ったメイキング映像が到着した。
本作はアジアを震撼させた歴史的事件を現代の視点から再解釈したサスペンスアクション。祖国独立という使命を胸に命をかけて、中国のハルビンへ向かった大韓義軍アン・ジュングン(安重根)と同志たちの姿を活写する。アン・ジュングンをヒョンビンが演じるほか、キャスト陣にはパク・ジョンミン、チョ・ウジン、チョン・ヨビン、イ・ドンウク、そして特別出演のチョン・ウソンといった韓国映画界の実力派俳優が集結。さらに伊藤博文役でリリー・フランキーが出演している。韓国現代史を描くヒットメーカーで映画監督のウ・ミンホと2023年韓国NO.1ヒットを記録した『ソウルの春』制作スタッフがタッグを組み、ラトビア、モンゴルなど大規模な海外ロケーションを敢行して圧巻の映像世界を作り上げた。
このたび解禁されたのは3か国でのロケーション撮影の裏側を捉えたメイキング映像と画像。監督のウ・ミンホは映像のなかで「あえて苦しい撮影に挑みました」と語る。1909年当時の風景を再現するため、本作はモンゴル、ラトビア、韓国で撮影が行われた。息が上がりながら砂漠のど真ん中にある撮影場所へと歩くヒョンビンたち。「当時の若者たちもこんな風に歩いていたのではないか?」と振り返るのは撮影監督のホン・ギョンピョ。“グリーンバックの前で撮りたくなかった”というウ・ミンホの意向に応えるため、自身が担当した『パラサイト 半地下の家族』(19)でも使用した高性能カメラ「ARRI ALEXA 65」を採用。砂漠や湖の広大な風景を細部までとらえている。ウ・ミンホは「モンゴルのロケはマイナス40度。8時間待機して撮影は10分足らず」と過酷な現場を明かす。氷上に取り残されたヒョンビンは「撮影をしながら人間の無力さや孤独を感じた」と話すが、360度氷の世界を一歩一歩進むヒョンビンの姿を見ると、その言葉にも説得力が増す。
「どれもリアルな映像であり、雪も全て本物です」と話すホン・ギョンピョ。撮影中の大雪も「天からの贈り物でしたね」と喜ぶウ・ミンホだが、雪にまみれたヒョンビンはつらそうな姿を見せる。映像には泥まみれでの戦闘シーンや氷を割って泥水にはまる様子も収められている。
リアルな映像だけが持つ緊迫感と説得力に満ちた本作。壮大なスケールのなかで火花をちらすキャスト陣の熱演を映画館の大スクリーンで味わって!
文/スズキヒロシ