小栗旬、窪塚洋介コンビのバディ感に松坂桃李が感激『フロントライン』主要キャスト4人全員集結の座談会映像
2019年12月に中国の湖北省武漢市で初めて発生が確認され、2020年に入ってから世界的流行を引き起こした新型コロナウイルス。世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化した日本で初めての作品である『フロントライン』(公開中)。このたび、本作より小栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介ら全員集結の座談会映像が解禁となった。
物語の舞台は、2020年2月3日に横浜港に入港し、その後日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。日本が初めて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。急遽ウィルスに対応することになったのは災害医療を専門とする医療ボランティア的組織のDMAT(ディーマット)。DMATとは、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)を略した、医師、看護師、医療事務職で構成され、大規模災害や事故などの現場におおむね48時間以内から活動できる専門的な訓練を受けた医療チーム。災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない、目の前の「命」を救うことを最優先にした医師や看護師たちだった。
6月13日より上映がスタートした本作はオープニングは観客動員数25万人、興行収入は3億4699万円を記録し、動員興行収入共に堂々の3位発進を遂げた。オープニングの週末観客動員数&興行収入としては2025年公開の実写邦画作品としては第3位の成績。2025年に公開したオリジナル脚本の邦画実写作品のなかでは第1位のオープニング成績を記録した。最終興行収入20億円も視野に入る、大ヒットを記録している。
今回、小栗、松坂、池松、窪塚ら主要キャストによる座談会映像が公開となった。小栗、松坂の最初の撮影は車内での撮影だったようで、主演の小栗は、「ワクワクもしたし不安もあった」と当時を振り返る。小栗とは初共演ということもあり、松坂も緊張していたようで「合間の時間で撮影外の話もできて、それで(緊張が)ほぐれたのは良かった」と明かした。また、池松、窪塚の撮影初日は、まさにこの4人が一堂に会するシーン。撮影当時を思いだしては、盛り上がる4人の様子が見られた。
また、完成した本編を観て「みんなそれぞれが向き合ってるものが違うというか」と改めて登場人物それぞれが直面する葛藤についても語る小栗。また、松坂は先輩にあたる小栗、窪塚コンビについて「この2人のバディ感、きっとどうにかなるという安心感、2人の関係性がだせる空気感。心で通じあって分かりあっているところっていうのはすごく表現されているのをみて、結構僕は何度もしびれました」と現場での様子を振り返る。そのほか、最初に船に乗り込むシーンではキッチングローブが用意されていたこと、自分たちであると分からないような防護服で走ったこと、真田を演じた池松が役作りのために長時間マスクを着け続けていたことなど、改めて見返したくなるような撮影の知られざる裏側もふんだんに盛り込まれた映像となった。
最前線(=フロントライン)で守るべきは、この国か、目の前の命か?あの日、あの時、日常を取り戻すことをあきらめなかった人々の圧巻の感動ドラマをぜひその目で見届けてほしい。
文/鈴木レイヤ