ぱーてぃーちゃんが超高速映画『F1(R)/エフワン』を語り尽くす「ただのレースの話じゃない!」「没入させてくれる」
「“走って終わりたい”という…このバカさ、僕は好きです」(すがちゃん)
――お気に入りのシーンが盛りだくさんですね(笑)。
きょんちぃ「私のイチオシはチームのマシン開発担当、ケイトがソニーとジョシュアを誘ってポーカーをするシーン。あのシーンもソニーがすごく粋。そりゃ、ケイトも惚れるわ〜と納得です」
すがちゃん「あのシーンにジョシュアを勝たせようとして自分が引いたがゆえに結果…となる感じが詰まっていて美しいと思いました」
信子「会話とかもいちいちかっこいい。メカニックの女性が『準備はできている!』って言ったシーンとかもすごくいい。あんなに『私に関わらないで!』と言ってたはずなのに、いつの間にかみんながソニーの味方になっているところにウルッとしました。一番グッときたのは表彰台。トロフィーをルーベンに譲って、自分は受け取らない。その流れで同じタイミングで『僕らが世界一だ!』と叫ぶ。30年前の忘れ物を取り戻した瞬間って思うと、ソニーとルーベン、2人が過ごしてきた時間とかもよぎったりして感動のピーク。涙がビヨーンってなって…」
きょんちぃ「めちゃくちゃ泣いててうるさくて。試写室広いのに、わざわざ隣に座るし」
信子「いい席だったから~。後半1時間くらい泣いてたかも。だから感動系は映画館で観ないようにしてるんだけど…、気をつけます」
――グッときたシーンはありましたか?
すがちゃん「アツい!と思ったのはソニーがジョシュアにめちゃめちゃキレるシーン」
きょんちぃ「ソニーがレース中にアドバイスしたのに、ジョシュアが言うこと聞かなかった時ね」
すがちゃん「若手がベテランに感情をむき出しにするシーンはあるけれど、ここはベテランのソニーがキレるんだな~って。ソニーのアツい想いを感じたし、ジョシュアがキレて返さないところも、ルーキーっぽいというか。2人の関係性も見られるし、ソニーのプロ意識みたいなものがすごく出ているシーンだと思いました。そして、一番好きなシーンはソニーが最初に嫌がらせの質問をしてきた記者と賭けをするところ。結局、ソニーのおかげでチームが強くなって、その記者が手のひら返して声をかけてきた時に、合図をして賭けの1万ドルをポンと渡しました。あれはソニーのキャラクターの魅力のすべてが詰まっていると思いました。ハチャメチャな一匹狼なのに、ルーベンとの約束も然り、実はちゃんと約束を守る。それがあのワンシーンに出ていて、めちゃくちゃ好きでした」
きょんちぃ「私も!」
信子「うちも!」
すがちゃん「ダメ、これは僕の好きなシーンとして話したんだから!」
信子「ソニーの最後の選択もいい!」
すがちゃん「ソニーは昔事故で大けがしたことがあり、次に大きな衝撃を与えたら失明するとか下半身不随になるとか言われていたのに、一番バウンドするタイプのレースに行くっていう…オチ。まともな人間じゃない感が出ていてよかったです(笑)」
きょんちぃ「F1のほうがしっかり首を支えている感じだけどね」
信子「乗り物のなかで死にたいタイプだね!」
すがちゃん「“走って終わりたい”というのがわかるよね。このバカさ、僕は好きです」
きょんちぃ「私はこんな男に出会いたい!」
信子「わかる!愛せるわー。急に居なくなってもいいもん」
きょんちぃ「ついていっちゃう!」
信子「うっとうしがるよ、きっと」
すがちゃん「ジョシュアにキレた時のように突き飛ばされるね(笑)」
きょんちぃ「それでもいい!」
――ソニー、大人気ですね。
すがちゃん「これ、ブラピがやってるからっていうのも大きいよね」
信子「ブラピじゃないとできないと思う。こういう生き方していてもブラピだからムカつかないって思ったもん!(笑)」
きょんちぃ「ジョシュアにも出会いたいけど、やっぱりソニーかな。背中で結果を見せると言うか。裏切り者の誘いに対して答えの仕方もかっこいい!」
信子「メールの絵文字ね」
きょんちぃ「直接言わずに、わざわざメール。大人だけど子どもな感じもたまらない」
――細かいところにもにくい演出があっていいですよね。見どころがいっぱいです。
きょんちぃ「本当に。全部よかったけれど、トレーニングシーンもすごくいい。ハイテクだったジョシュアがソニーのアナログのやり方を真似するところとか」
信子「実はジョシュアがソニーに憧れている感じの見せ方とかもうまい!」
すがちゃん「ソニーはレース場を走るけれど、ジョシュアはランニングマシーンを使うという対比をずっと描いていて、最後にジョシュアがソニーみたいにテニスボールを使って即時反応能力を鍛えたり、チームの皆とレース場を走ったりして。もしかしたら、ソニーがジョシュアに対して『お前には才能がある』って言ってたのはドライバーとしてはもちろんだけど、素直さみたいなところに対しての意味だったのかなって。ポーカーでもレースでも勝ちを譲ったのは、ジョシュアの素直さに賭けていたように感じました」