ぱーてぃーちゃんが超高速映画『F1(R)/エフワン』を語り尽くす「ただのレースの話じゃない!」「没入させてくれる」
ブラット・ピットがかつて“天才”と呼ばれた伝説のF1ドライバーを演じ、『トップガン マーヴェリック』(22)製作チームが集結した映画『F1(R)/エフワン』が公開中。さらに7度ワールドチャンピオン輝いた現役のF1レーサー、ルイス・ハミルトンもプロデューサーとして本作に参加し、脚本の執筆プロセスやエンジン音にまつわる部分にも携わるなど、膨大な時間を費やし、「レース映画史上最もリアル」と仕上がりに自信を見せている。
ピットが演じるのは、かつて世界を震わせた伝説的カリスマで常識破りのF1レーサーのソニー。最下位に沈むF1チームの代表を務めるかつてのチームメイト、ルーベン(ハビエル・バルデム)から誘いを受け、ソニーが現役復帰を果たすところから物語は始まる。常識からは逸脱したソニーの振る舞いに“最弱”チームのチームメイトたちは困惑し、同チームのルーキー・ジョシュア(ダムソン・イドリス)とも度々衝突を繰り返すが、次第に圧倒的なソニーの才能と実力に導かれていく。ソニーは、バラバラのチームと常識破りの戦略で、並み居る強敵たちを相手に逆転できるのか?情熱と誇りと共に、命懸けでスピードの頂点を目指していく、胸アツストーリーが展開していく。
そんな本作をいち早く観たのは、ABEMAのモータースポーツ番組「笑って学べる!!超GTぱーてぃー」を担当するお笑いトリオ、ぱーてぃーちゃんの3人。おしゃれな大人向けの『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02)、『グランド・イリュージョン』(13)などが好みだというすがちゃん最高No.1、韓国映画や現在公開中の『フロントライン』のような実話を基にした作品が好みの金子きょんちぃ、『ジャンパー』(08)などのSFや強いヒーローが登場する作品が好きな信子は、映画の好みも楽しみ方もバラバラ。そんな3人が本作に惹かれたポイントはそれぞれ違うものの、すでに「もう1回観たい!」「2回以上観たい!」とかなりお気に入りの様子。それぞれの視点で好きなシーンやキャラクター、刺さったセリフやどんな人におすすめしたいかなど、思う存分語ってもらった。
※本記事は、ネタバレ(ストーリーの核心に触れる記述)に該当する要素を一部含みます。未見の方はご注意ください。
「自分がマシンに乗ってる感じがして、めっちゃ気持ちよかった」(きょんちぃ)
――試写をご覧になり、3人ともかなり本作を楽しまれたと伺っています。まずは映画の感想からお聞かせください。
金子きょんちぃ(以下、きょんちぃ)「洋画はあまり観ないんですけど、この映画が洋画にハマるきっかけになりそうだと思いました。ストーリー展開と普段観ているものとは違って、すごく新鮮な感じがしました。あと普通にブラピがかっこいい!若いころの写真も出てきてめっちゃよかったです」
信子「見たことあるブラピの顔って感じだった!ルーベンの若いころも再現度としてクオリティ高くて」
きょんちぃ「物語には“アツさ”みたいなところも描かれていて、なんだかすごくいい映画を観たという気持ちです(笑)」
信子「『F1』っていうすごくデカいタイトルを背負うところが、まずすごいと思いました。レースの話というのはそれだけでわかるんだけど、カメラワークとかめちゃめちゃいい!外から見て速いという描かれ方はよくあるけれど、車内でレーサーの表情、なんだったら目元だけでも目配せみたいなものまで感じられて。躍動感みたいなのがすごく出ている感じにたぎっちゃいました!」
きょんちぃ「たぎっちゃったんだ(笑)」
信子「ソニーが背負っている過去や、チームに仲間意識が芽生えていく様子も描かれていて、ただのレースの話じゃない!嗚咽するくらい泣いちゃいました。ほんとめちゃくちゃおもしろかったから、感想が止まらないけれど(笑)。ソニーのラブシーンとか、めっちゃ海外チックな感じがしていいし、なんといってもソニーがずっと粋なのがいい。オレってすごいってところをアピールするところもあれば、グッと引くところもある。50を超えた男の考え方みたいなのも描かれていて、自分が男だったらソニーみたくなりたいって思ったし、子どものころに観ていたら、絶対にレーサーになりたいって思ったはず。映画としてのクオリティがすごかったです。2時間半もあっという間って感じ!車の知識がなくても楽しめると思います」
すがちゃん最高No.1(以下、すがちゃん)「ABEMAさんでモータースポーツの番組をやらせてもらっているのですが、そのスタッフさんから現地で見るレースの迫力やその魅力を映像で伝える際の苦労を聞いていたので、映画でどう表現するんだろう?と思っていました。ちゃんと臨場感があったし、カット割の早さとかもすごくて」
信子「そうそう、マシンを作るところとか!知らない世界を見られて楽しかった!」
きょんちぃ「自分が乗ってる感じがして、めっちゃ気持ちよかったよね」
すがちゃん「2Dで観たのですが、それでもあの臨場感ってすごい。車外、車内とものすごいスピードでカットが切り替わっていくから、大画面や音響のいいフォーマットで観たらどうなっちゃうんだろうって思ったし、すぐにもう1回観たくなりました。レースシーンをメインに、人間関係やキャラクターの魅力も描かれる。その風呂敷の広げ方がベストだったと思います。掘りすぎずと同時に一人ひとりのキャラクターをちゃんと立てつつ、レースがメインだぞ!というすべてがいいバランスで2時間半に集約されていたすばらしい作品だと思います」
信子「あんなにレースシーンがたくさんあるのに、飽きないのがすごい」
すがちゃん「4回くらいレースの部分がしっかり描かれているけれど、1個1個のレースにストーリーがちゃんと入ってるから」
信子「ソニーの策士的なところを見たりすると、『本当のレースでもこういう戦い方があるのかな』とか想像したりするのも楽しくて。知らない世界すぎたけど『そこにつながるんだ!』みたいな驚きもあって、ずっと楽しかった。ソニーの頭のキレる感じがたまらなくて」
きょんちぃ「エンジニアチームがソニーの意見を聞いて『コイツに任せよう』ってなるのめっちゃわかる!ってなる。あとソニーに反発を繰り返す同じチームのレーサー、ジョシュア。途中から心情が変化していく感じがすごくいい。めっちゃかわいいやつだな!って」
信子「ラストにも2人の関係性が詰まっていてすごくいい!こんな関係性になれるんだな、ってすごく泣きました」