原菜乃華主演『見える子ちゃん』手作りおばけ屋敷メイキングツアー&学園生活オフショット

原菜乃華主演『見える子ちゃん』手作りおばけ屋敷メイキングツアー&学園生活オフショット

泉朝樹による人気ホラーコメディ漫画を原菜乃華主演で映画化した『見える子ちゃん』が絶賛公開中。このたび、本作より特別映像とオフショットが到着した。

【写真を見る】怖さと、女子高校生らしい可愛らしさを共存させたお化け屋敷
【写真を見る】怖さと、女子高校生らしい可愛らしさを共存させたお化け屋敷[c]2025『見える子ちゃん』製作委員会

本作はカドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数9,000万回、国内発行部数330万部を突破した泉朝樹による同名コミックを『白ゆき姫殺人事件』(14)や『残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋―』(16)などを手掛けた中村義洋による脚本、監督で実写化するホラーコメディ。原が演じるのは、ある日突然、霊が"見える"ようになった女子高生みこ。そして、みこの親友、百合川ハナ役に久間田琳加、二暮堂ユリア役になえなの、映画オリジナルキャラクターの権藤昭生役には山下幸輝、また京本が謎めいた教師の遠野先生を演じる。このほかにも、みこの両親役に滝藤賢一と高岡早紀、みことハナのクラス担任、荒井先生に堀田茜が扮している。

このたび解禁されたのは、物語の軸となる文化祭の出し物 “おばけ屋敷”を、主人公みこを演じた原が直々に紹介する「おばけ屋敷メイキングツアー特別映像」。映像は本作を撮影していた2024年に撮られたもので、美術担当の久渡明日香とともに、ロケ地である校舎の中に一から手作りされたおばけ屋敷を巡り、美術のポイントを交えて紹介するだけでなく、愛とこだわり、そして地道な努力によって完成される映画制作の裏側を捉えた貴重な内容となっている。またあわせて解禁となったオフショットでは美術スタッフが一から作り上げた“学校”のなかで自然体の姿を見せるキャストたちが捉えられている。

本作のストーリーにおいておばけ屋敷は重要なテーマの一つ。監督の中村が作品のオファーを受けた時に原作は3巻が発売されたばかりで、3巻までの内容を基に脚本制作を始め、原作2巻に描かれていたおばけ屋敷から着想を得て、映画オリジナル要素に文化祭準備を入れ込んでいったそう。初稿の段階ではおばけ屋敷をメインの要素と考えていなかったが、ネットでの調査や知人の若手俳優や近所の高校生へヒアリングを重ね、メインの要素に据えることとなった。「物事に向き合わない人が向き合う話にしたいと思った」と中村が明かしていて、親友を救うために霊と向き合うだけではなく、面倒な文化祭準備にも向き合っていくというストーリーが完成した。

そんな物語としても重要なテーマとなっている文化祭のおばけ屋敷だが、どんなこだわりが詰まっているのだろうか。映像では、おばけ屋敷のルートに沿ってハンディカメラを持った原が、こだわりの詰まった空中に浮いているガイコツや落ちてくる蜘蛛などを紹介していくが、段ボールに描かれた不気味な目が登場すると久渡は足を止め「国語の授業中にみんなに作ってもらったやつがちょこちょこあるんですよ。実際にシーンの中で作ってもらった」と高校の文化祭らしく劇中で生徒たちが遠野の受け持つ授業中に作った装飾がそのまま使用されていることを明かす。

また、光の取り入れ方にも工夫が凝らされており、窓を真っ暗にすると、部屋全体が暗い空間になってしまうため、カラフルなステンドグラスを取り入れて空間を明るく演出。人を驚かすことを目的とした飛びだす仕掛けにもミイラ化したキューピーちゃんや包帯を巻いたぬいぐるみを登場させて、“怖いだけではない女子高校生らしいかわいさ”をテーマにしていることを久渡は語る。根っからの怖がりな原も「絵とか色とかもすごくおしゃれでかわいい!」と目を輝かせながらおばけ屋敷を見まわしており、あわせて解禁となったオフショットでも、劇中の“霊”に怯えるみこの日常ではなかなか見せることができなかった、リラックスした楽し気な表情が収められている。

美術スタッフが一から作り上げた“学校”のなかで自然体の姿を見せるキャスト陣
美術スタッフが一から作り上げた“学校”のなかで自然体の姿を見せるキャスト陣[c]2025『見える子ちゃん』製作委員会

おばけ屋敷レポートはさらに続き、劇中でみこが作っていた「みこ柳」(※命名:原)のオブジェや、口が大きく切り取られたウサギの看板に取り入れられた仕掛けなどが紹介されると、久渡は笑顔で「ハナをギャーギャー言わせたい」と熱い意気込みを語った。そんな久渡の努力が実り、本作のプロモーション中に、なえなのによって「本気でウサギ(の仕掛け)にハナがビビり散らかしていた」と暴露されていて、久渡のハナを怖がらせたいという目標はしっかりと果たされたようだ。


すでに映画を見たという人も、撮影の裏側が垣間見られる特別映像&オフショットをぜひチェックしてほしい!

文/スズキヒロシ

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