小栗旬&松坂桃李が初共演について語る『フロントライン』沢尻エリカ、中田秀夫ら著名人コメントも

小栗旬&松坂桃李が初共演について語る『フロントライン』沢尻エリカ、中田秀夫ら著名人コメントも

<コメント>

●かまやちさとし(日本医師会副会長)

「当時、私も感染症危機管理対策の担当役員として豪華客船にいち早く乗船し、その後の対策の検討にも参画させていただきましたが、医師を始め医療従事者達は乗客らの命と健康を守るため、未知のウイルスと懸命に闘っておられました。本映画にはその状況がリアルに描かれており、感動を覚えました。いつ起きるかわからない新興感染症に備えるという意味でも本映画は医療関係者ばかりでなく、多くの方々にぜひ観て欲しい作品と言えます」

●沢尻エリカ(俳優)

「日本、そして世界中が翻弄された、得体の知れない未知のウイルス。ダイヤモンド・プリンセス号での集団感染に関するニュースは、連日のようにテレビで取り上げられていたため、当時のことはいまでもよく覚えています。その最前線では、多くの方々が、答えの見えない状況のなかで懸命に戦っていたことを知り、深く心を動かされました。忘れてはならない歴史的な出来事の現場でなにが起きていたのか──。この事実を、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。そして、この映画を世に送りだしてくださったスタッフやキャストの皆さんに、心からのエールを送ります」

●SYO(物書き)

「震えた。当事者の真実にも、純粋な作品の強度にも。作り手の真摯な態度が、クオリティに直結した傑作。そこに観客が記憶を重ねた時、この映画は完成する。次代に手渡し、未来へとつなぎたい。知の方舟として」

●新谷里映(映画ライター)

「この映画には、本物のヒーローがいました。逃げだしたくなるような最前線で、それぞれが“やるべきことをやる”のだと未知のウイルスに挑んだ人たちは、紛れもなくヒーロー。決断力のある、勇気と優しさのあるヒーロー。そして、事実に基づく物語をエンターテインメントとして届けることにも意味があって──。記憶に残るだけでなく、この先の指針にもなる、現代を生きる私たちに必要な映画でした」

●武田真一(フリーアナウンサー)

「全てはここから始まった。まだ『謎のウイルス』と呼ばれていた2020年2月。あの豪華客船の中で一体なにが起きているのか見えざる敵に人々はどう立ち向ったのかこの作品でようやく知ることができた。小栗旬さん、窪塚洋介さんらが演じるDMATの医療スタッフは感染の恐怖、世間からの誹謗中傷に耐えながらひたすら目の前の患者を救うために身を投げだす。その姿に心が震える。メディアや行政の問題点、様々な意見に翻弄される情報空間の危うさも鋭く描きだされる。あれから5年。失われる命、自粛、ワクチンへの期待と猜疑、利他の心…パンデミックから学んだことは、いまも、胸に刻まれているか?風化させてはならない教訓を思い起こさせてくれるかけがえのない作品だ」

●坪田信貴(ビリギャル原作者)

「豪華な俳優陣で描く壮大なアクション映画を想像していましたが、真逆の『静』の映画でした。しかし、自分の頭と心が終始動き続ける。こんな映画は初めて。観終わったあとは、感動と、自分の人生を見つめ直す気持ちでいっぱいになりました。『正しさ』ってなんなんでしょうか…」

●中田秀夫(映画監督)

「あの時、クルーズ船内でなにが起きているのかわからないままどこか『他人事』と感じていた。私たちが真剣には知ろうとしなかった内実が、眼前に、胸に迫ってくる。一刻一秒を争うなか、合理的判断を下す冷静さと、『乗客の命を守る』という『職分」を全うしようとする情熱。自らの感染も覚悟した方々も数多いだろう。彼らの仕事にとって至極当然とも言えることが、いかに尊いことかを、この映画は真摯に語りかけてくれる」

●中井圭(映画解説者)

「国内で最初にコロナと対峙した医師たちによる知られざるヒーロー映画であり、所詮は他人事だと考えてきた我々の振る舞いについての警鐘でもある。ルールではカバーできない人道に対する問題提起でもあり、法さえ守ればそれが正解という思考停止した現代の価値観に一石を投じ、観客を揺り動かす」

●ラファエル(YouTuber)

「この作品は、コロナ禍の中で最前線に立ち続けた医療従事者や、命と向き合った人々のリアルな姿を映しだしていて、終始胸が締めつけられました。 僕自身、コロナが発生した初期に感染し、救急車で運ばれて隔離、緊急入院となりました。呼吸がうまくできず、入院中はお風呂もトイレも酸素マスクが手放せず、『このまま死ぬのかな』と思ったことを、いまでも鮮明に覚えています。そんな経験があるからこそ、この映画に登場する人々の苦悩や覚悟に深く共感し、心を動かされました。当時、命を支えてくれた医療現場の方々に、改めて感謝の気持ちを強く抱きました。単なる記録映画ではなく、『あのとき』を生きたすべての人の心に響く感動の物語だと思います」


文/サンクレイオ翼

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