森川智之がトム走りならぬ“トシ走り”!津田健次郎とは“すれ違い”!『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』大ヒット御礼イベント

森川智之がトム走りならぬ“トシ走り”!津田健次郎とは“すれ違い”!『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』大ヒット御礼イベント

5月23日より公開され、10日間(先行上映含む)の累計興収が27.4億円、累計動員約170万人突破を果たしたトム・クルーズ主演映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』。本作の大ヒット御礼上映前後”すれ違い”舞台挨拶イベントが6月2日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、上映前にはクルーズ演じるイーサン・ハントの宿敵ガブリエル(イーサイ・モラレス)の声を演じた津田健次郎が、上映後にはシリーズを通してイーサンの声を担当してきた森川智之が登壇した。

【写真を見る】全速力の“トム走り”ならぬ“トシ走り”を披露した森川智之
【写真を見る】全速力の“トム走り”ならぬ“トシ走り”を披露した森川智之[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

津田は「こんなにたくさんの方々にお集まりいただきありがとうございます」とファンに向けて感謝したあと本作について「すばらしかったです。シリーズ1作目に出てきたある人物が登場するんですよ。それがもうエモエモなんです。そこが一番胸アツでした」と興奮気味で見どころを熱弁。

御年62歳を迎えるトム・クルーズのアクションについては「トムさんお元気でなによりです」と会場の笑いを誘いつつ、「信じられないです。今回もまた派手なアクションだらけですから」と驚きを隠せない様子だ。

イーサン・ハントの宿敵ガブリエルの声優を務めた津田健次郎
イーサン・ハントの宿敵ガブリエルの声優を務めた津田健次郎[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

また、津田は“ファイナル”と謳われる本作について「物語的にもAIと人間の対決というのが、トムさんを筆頭にCGを使わずに生身で映画を撮っている方々の心意気を強く感じました。『AIには作れないだろう』みたいな強い想いを感じて、本当にいろんな意味でグッときましたね」と感動しきり。

収録の際には森川との掛け合いもあったようで、「コロナ渦を経て、やっと一緒に収録できる環境になり、森川さんがずっと演じられてきたイーサンと一緒に収録できるというのは感慨深かったですね」と喜びを語った。また、森川が演じるイーサンの印象については「イーサンだぁと思いました(笑)。それが一番うれしかったです」とファンと同じ目線で聞き入ってしまったとか。

大ヒットを喜んだ津田健次郎
大ヒットを喜んだ津田健次郎[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

さらに、同じ声優として長く活躍してきた森川との相性について聞かれると、「撮影は細かくこだわってやってはいましたけど、とってもスムーズにできたなと思っています。あと、森川さんがのど飴をくれました」とほっこりするエピソードも披露した。

続いて、本日は異例の上映前後“すれ違い”舞台挨拶ということで、上映後に登壇する森川へ向けて会場に集ったファンと一緒に、森川と津田が出演する「豪華吹替キャスト発表の特別映像」の続きを収録することに。

トムのアクションを心から称えた津田健次郎
トムのアクションを心から称えた津田健次郎[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

ガブリエルになりきった津田が「イーサン、遅いぞ。今回も会えなかったな。まぁ“ファイナル・レコニング”を大ヒットに導くというミッションは順調のようだな。しかしまだまだ足りない。さらなる大ヒットを目指して、本日は新たなミッションを用意した。まず1つ目は君には簡単だろう。先行上映で流れていたトムから日本のファンへ向けた特別メッセージ映像に“生アフレコ”してくれ。お客様への感謝の気持ちが大事だぞ。2つ目はアクションに挑戦してもらう。イーサンならできるはずだ。なにに挑戦するかは選んでもらおう。【プロペラ機の翼に掴まり、東京上空を旋回する】【海パン一丁で東京湾に潜り、10分間息を止める】、そして【「トム走り」を会場で披露する】の3択だ。どれを選択するか君次第だ。なお、このミッションが失敗して恥ずかしいことになっても私は一切関知しない。このメッセージは5秒後に消滅する。幸運を祈る。イーサーン!」と大勢のファンと共に森川が演じるイーサンに向けて無茶ぶりとも言える不可能ミッションを残し、大盛況のうちに会場を後にした。

シリーズへの思い入れを語った森川智之
シリーズへの思い入れを語った森川智之[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

映画本編の上映後に登場した森川は、スクリーンに映し出された様々な大反響コメントを見ながら「僕のところにもいろいろな声が届いていて、『感動した』『泣いた』なんてことも聞きます。うれしいですね。吹替版と字幕版、ダブルで楽しまれるのもちょっと雰囲気も違っていいですよね」と感慨深げに語る。

イーサン・ハントの声を担当してきた森川智之
イーサン・ハントの声を担当してきた森川智之[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

去る5月6日に開催された、クルーズら一行が来日した熱狂のジャパンプレミアでクルーズ、翻訳家の戸田奈津子と共にレッドカーペットを歩いた際の写真も投影されると、森川は少し照れた様子も見せつつ、『トップガン マーヴェリック』以来3年ぶりの再会で、クルーズらと一緒に世界初の一般客にお披露目するプレミア上映を鑑賞したとあって、「僕と戸田さんが並んで、その前にトムとマッカリー監督がいらっしゃった。やっぱり(上映中の様子に)注目してしまうんですけど、編集など心中いろいろと悩んだりして上映を迎えているはずで、ここはどうだ!というシーンで2人がグータッチを交わしてましたよ。本当にすてきな経験をさせていただいたなと思います」という貴重なエピソードも飛び出し会場も感嘆!

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の感想に感激する森川智之
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の感想に感激する森川智之[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

続けて「僕は『ミッション:インポッシブル』で吹替えを担当させていただいたのは3作目から。僕がこの映画に出会う前にも2本あって、集大成となるこの作品に積み重ねと歴史を感じて目がうるみました。トムが、もう“映画の神様”のように思えて。皆さんも、どうでした?」と問いかけると共感の波が会場を包む。

その後、上映前に登壇していた津田とのアフレコ収録についても話が及ぶと、「一緒にかけあいをできると、やっぱり良いものが仕上がるなと。真横で『イ~サ~~ン!』『パラシュートもないぞ!』って叫ぶのも聞いてました(笑)」と顔がほころんだ。

トム・クルーズと クリストファー・マッカリー監督との胸熱エピソードを明かした森川智之
トム・クルーズと クリストファー・マッカリー監督との胸熱エピソードを明かした森川智之[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

ここで、上映前に収録されたばかりの、津田からのメッセージ映像が投影され、無茶ぶりのミッションが課された映像に笑いながら、「これ、さっきここで撮ったの!?よく皆さん笑わずにいられましたね!? (笑)」とツッコみつつ、「トムの生アフレコは、皆さんを前にやるのは初めてです!」とコメント。

森川が生アフレコに挑む映像は、先行上映限定で本編先付として上映され、観客を感動の渦に巻きこんだクルーズによる日本のファンへ向けた「ありがとう」メッセージの映像だった。今回の大ヒット御礼、そして感動を忘れられない熱いファンの要望に応え6月6日(金)より再上映が決まったという胸アツな1本で、森川は一発勝負でアフレコを開始した。途中、ちょっぴり舌が回らなくなる生挑戦らしいご愛嬌なポイントもありながら、よく耳にする“森川トム”による感謝の声明に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

無茶ぶりのミッションを提案された森川智之
無茶ぶりのミッションを提案された森川智之[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

そしてミッションはまだまだ続く。森川は「あれ、2つ目があるんだっけ?」と堂々ととぼけるも、改めて【プロペラ機の翼に掴まり、東京上空を旋回する】、【海パン一丁で東京湾に潜り、10分間息を止める】、そして【「トム走り」を会場で披露する】の3択が提示されると、「海パンですかね!」とまさかのチョイス!「でも海パンにもよります、まず見せてください!どういった海パンなのか!僕はいま本物の“パン”なので!」とノリノリだ。

さらに重ねて「じゃあ、プロペラ機の翼の上で、海パン一丁になってトム走り!これでどうですか」と全乗せの姿勢まで見せつけるも、現実的でなくなってきた雰囲気に「トム走りにしましょうか。穴が開くほど見てますけど、実際にやったことはない(笑)。そりゃそうですよ、スタジオで走ってたら収録できませんし」とスーツ姿で伸脚し、腕と足を振り上げウォームアップを始めると、黄色い声援が沸き始める。

生アフレコ&“トシ”走りで黄色い歓声を浴びた森川智之
生アフレコ&“トシ”走りで黄色い歓声を浴びた森川智之[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

その後、森川は「ミッション:インポッシブル」のテーマが流されると同時に、全速力の“トム走り”ならぬ“トシ走り”でスクリーンを駆け抜け劇場の外まで一直線!あまりにも完成度の高い完コピ具合に大歓声が沸き起こり、マイクも持たずに「ガブリエル~」と遠くからの声が聞こえてきた会場は笑いと感動が同時に押し寄せる。再び全速でスクリーン前に帰還した森川は、熱い拍手を受けるなか、ハアハアと息があがりながらも「いやいや、皆さんありがとうございます。ちゃんとツダケンに言ってくださいね!やった、って!」と豪快なミッションクリアを見せつけた。

最後までイベントを盛り上げた森川智之
最後までイベントを盛り上げた森川智之[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

先行上映を含み、公開から10日間の累計観客動員数が早くも150万人を突破した記念のパネルと共に写真撮影をすることになるが、なんと想定をも上回るハイペースで前日までに179万人を突破していることが発表され、まさかの29万人も上振れする事態に再び会場は大盛り上がりとなる。

森川は「日を追うごとにどんどん増えてるんですね!パネル作り、急ぎすぎたんですね?(笑)。トムが渾身の力を込めて作った『ミッション:インポッシブル』の集大成、ぜひ何回でも皆さん劇場に足を運んでご覧になってください!」と“追いミッション”のアピールも欠かさず行い、大盛況のなか、イベントは幕を閉じた。


文/山崎伸子

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