アート・ザ・クラウンやペニーワイズだけじゃない!トラウマ&絶叫必至の“ピエロホラー”13選
6月13日(金)にシリーズ第3作『テリファー 聖夜の悪夢』(24)を含むBlu-rayボックスの発売が決定している「テリファー」シリーズや、現在北米でスマッシュヒットを記録中の『Clown in a Cornfield』など、いま大きな注目を集めているホラージャンルのひとつ“ピエロホラー(Clown Horror)”。
数あるホラー作品のなかでも特にトラウマを抱く人が多いジャンルといわれているが、一口に“ピエロホラー”といってもその恐怖のスタイルはさまざま。そこで本稿では、アメリカを代表するホラーファンサイト「Fangoria」の記事「絶叫必至のピエロホラー映画13選」を参照に、“ピエロホラー”を代表する名作・隠れた傑作を紹介していこう!
『テリファー 終わらない惨劇』(22)
まずは現在の“ピエロホラー”ブームに火をつけたといっても過言ではない、ダミアン・レオーネ監督の「テリファー」シリーズの第2作『テリファー 終わらない惨劇』。超低予算&小規模で公開され密かな話題を博したシリーズ第1作から6年のブランクを経て製作された本作は、ハロウィンの夜に現れるピエロの扮装をした殺人鬼“アート・ザ・クラウン”と対峙する姉弟を描くストーリー。
2021年のハロウィンシーズンに北米公開されるや、あまりにも残虐すぎる描写が原因となり、上映劇場では失神者や体調不良者が続出。公式SNSが出した警告文も話題を集め、怖いもの見たさの観客が劇場に押し寄せ大旋風を巻き起こす。その結果、たった25万ドルの制作費ながら北米だけで1000万ドルを超える興収を記録。現在はシリーズ第4作の製作が進行中。
『テリファー0』(13)
「テリファー」シリーズを語る上で欠かせないのは、シリーズの原点といえる『テリファー0』。ハロウィンの夜にベビーシッターをしていた女性が古いビデオテープを再生。そこには3つの残虐な物語が映っていた…。「テリファー」シリーズのレオーネ監督が過去に手掛けたショートフィルム『The 9th Circle』(08)と『Terrifier』(11)のフッテージを再利用して作られたアンソロジーホラーで、後者はアート・ザ・クラウンの初登場作品となっている。
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(17)
スティーヴン・キング原作の名作ジュブナイルホラー「IT/イット」に登場するペニーワイズは、「テリファー」のアート・ザ・クラウンが覇権を握ろうとしているいまでもピエロホラー界を代表する最もアイコニックな存在だ。
平和な田舎町に27年に一度現れ、子どもたちを連れ去る“それ”の恐怖に立ち向かおうとする少年少女たちを描いた第1作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』と、大人になった彼らが27年後に再集結し“それ”と対峙する第2作『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(19)の2部作で公開された本シリーズは、いずれも大ヒットを記録。ビル・スカルスガルドが渾身の演技で体現したペニーワイズは、多くの観客たちにトラウマを植え付けることとなった。