「とてつもない幸福に襲われた」『岸辺露伴は動かない 懺悔室』をひと足先に観たファンが“露伴ビギナー”も観るべき理由を力説!
「露伴と泉くんのかけ合いがよかった」…シリーズを牽引してきた高橋一生、飯豊まりえの演技にファンも太鼓判
「岸辺露伴は動かない」シリーズが成功した所以には、露伴を演じた高橋一生のハマりっぷりも欠かせない。他者と距離を置く掴みどころのないキャラクターながら、漫画に対する飽くなき探求心を持ち、内面には情熱の炎をたぎらせている。本作では“幸福になる呪い”の謎に翻弄されていく姿を演じながら、見事なイタリア語も披露している。
「露伴を演じた高橋一生さんは、衣装から雰囲気、セリフの間まで、今回も完璧でした」(30代・女性)
「露伴がブチ切れるシーンでは、漫画に対しての誠実な情熱を感じ、これぞ露伴先生!と感じた」(30代・男性)
「少し気だるげにイタリア語を話す露伴先生が最高でした。露伴先生ならきっとこんなふうに話すよねってしゃべり方でよかったです」(20代・女性)
露伴の担当編集でヴェネツィアにも同行する、泉京香を演じている飯豊まりえ。明るく屈託のないキャラクターがシリアスなトーンのなかでカンフル剤的な役割も果たしている。それだけでなく、彼女の何気ない言動が物語を牽引するカギになることも。
「泉さんの存在感が絶妙。空気を少し軽くしてくれるところと、真理を突いてくる鋭さが好きです」(30代・女性)
「泉ちゃんの衣装が今作もとってもかわいくて眼福でした!」(20代・女性)
「今回も露伴と泉くんのかけ合いがよかった」(20代・女性)
新キャストの井浦新、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介らの演技にも絶賛の声
さらに、謎の男・田宮を演じた井浦新、仮面職人のマリアを演じた玉城ティナ、浮浪者のソトバ役の戸次重幸、ポップコーンバトルに挑む水尾役の大東駿介らも強烈な印象を残している。
「水尾を演じた大東駿介さんの、だんだん追いつめられて苦しむ姿や、幸せな人生ながら険しい表情をする演技がすばらしかったです」(20代・女性)
「ソトバ役の戸次重幸さんは、本人だと気づかせないほど迫力がありました。舞台仕込みの演技は、もはや恐怖すら感じます」(30代・男性)
「荒木先生の描くキャラクターはいい意味でクセがありますが、それを魅力的に演じてくださった役者さんたちには感謝しかないです」(30代・女性)
戸次演じるソトバはただならぬ雰囲気を醸しだしており、その風貌からは誰が演じているのか一目見ただけではわからない。ポップコーンバトルの試練に挑んだ大東は、顔のあらゆるパーツを表情筋の限界まで駆使して動かし、体ものけ反らせながら壮絶なシーンを作り上げている。田宮が背負う重い影、結婚を控えながらそのことを父に祝福してもらえないマリアの憂いをそれぞれ体現した、井浦、玉城の存在感も抜群で、シリーズの世界観に完全に溶け込んでいる。
このほか、「“幸福”と“呪い”は、まさに『ジョジョ』のテーマの一つだなと思いました」(30代・男性)、「独特の世界観で、少し寒気も感じながら、幸せ、運、不幸について奥深くまで考えながら観るのが楽しかったです」(20代・女性)といったコメントも。「ジョジョの奇妙な冒険」、そして「岸辺露伴は動かない」ならではの唯一無二の空気感、自身の経験にも照らし合わせることのできるテーマ性を大勢が楽しんだようだ。
呪いに翻弄される岸辺露伴の運命は?美しいヴェネツィアの街並み、クセの強いキャラクターたちを演じ切った演技派キャストたちの競演にも注目しつつ『岸辺露伴は動かない 懺悔室』を楽しんでほしい。
構成・文/平尾嘉浩