「とてつもない幸福に襲われた」『岸辺露伴は動かない 懺悔室』をひと足先に観たファンが“露伴ビギナー”も観るべき理由を力説!

コラム

「とてつもない幸福に襲われた」『岸辺露伴は動かない 懺悔室』をひと足先に観たファンが“露伴ビギナー”も観るべき理由を力説!

本作の舞台、懺悔室で語られる忌まわしい過去と“幸せの絶頂にいる時に絶望する”呪いとは?

浮浪者を死なせてしまったことで、男にとある呪いが降りかかる…
浮浪者を死なせてしまったことで、男にとある呪いが降りかかる…[c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

露伴が取材旅行で訪れていたイタリアのヴェネツィア。露伴はふと立ち寄った教会の懺悔室で、ある男から恐ろしい懺悔を聞く。それは、男が過去に誤って浮浪者を殺したことでかけられた「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」という呪いの告白だった。この奇妙な告白に興味を持った露伴は、特殊能力”ヘブンズ・ドアー”を使い、男の過去を知る。しかしやがて自身にも、男と同じように「幸福になる呪い」が襲いかかっていることに気づく…。

「原作と映画オリジナルの塩梅がすばらしい」…原作ファンも推す、実写映画ならではのクオリティと重厚感

ヴェネチアならではの”本物”を詰め込んだ美術や風景にも引き込まれる
ヴェネチアならではの”本物”を詰め込んだ美術や風景にも引き込まれる[c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

本作は、原作のエピソード「懺悔室」にオリジナル要素を加えて映画化。「岸辺露伴」シリーズの魅力といえば、主人公の露伴をはじめとするクセの強いキャラクターたち、独特なセリフの応酬、シリアスとユーモアが絶妙に織り交ぜられた人間の業の深さを感じさせるストーリーなどが挙げられる。また、本作では過去に犯した罪とそこから続く呪いの忌まわしさが重厚感たっぷりに映像化されているだけでなく、原作には描かれていなかった”男”の人となりも掘り下げられており、シリーズのファンからもそういった点を絶賛する声が相次いでいる。

「懺悔室のシーンは原作を知っていても楽しめたし、ハラハラしました」(20代・男性)
「漫画では伝わらない劇伴が物語に重厚感を与え、映像作品ならではの映画体験になっています」(30代・男性)
「オリジナル要素がただ怖くて不気味なだけでは終わらず、呪い、幸せ、不幸を考えさせられるところまで表現していました」(30代・女性)
「原作と映画オリジナルの塩梅がすばらしかったです」(30代・女性)
「『幸せと絶望は表裏一体』というセリフが印象的で、普段は触れないような言葉を紡ぐのがシリーズの醍醐味だと思います」(30代・男性)

【写真を見る】原作屈指の名シーン「ポップコーンバトル」に挑んだ大東駿介の熱演をファンはどう見た?
【写真を見る】原作屈指の名シーン「ポップコーンバトル」に挑んだ大東駿介の熱演をファンはどう見た?[c] 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 [c] LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

特に印象に残ったシーンとして言及されているのが、原作でも有名な生死を懸けた試練、通称”ポップコーンバトル”。男は様々な成功を手にしながらも幸せを感じないように注意していたのだが、幼い娘が無邪気にはしゃぐ様子を見て思わず、「これが幸せか」と心からの幸福を感じてしまう。すかさずそこへ死んだはずの浮浪者が現れ、「高く投げたポップコーンを口で3回連続でキャッチしなければ、お前は呪われるべき人間として絶望を味わう」という試練に挑まされる。

「ポップコーンバトルのシーンは、気づいたら自分も顔がつり上がって口が開いていた。思わずつられるほど、大東さんの演技が凄まじかった」(30代・女性)
「『ジョジョ』シリーズらしいバトルシーンとして表現されていて圧倒された」(20代・女性)
「原作でも印象的なポップコーンバトル。カメラワークがすばらしく、死を目前にした男を大東さんの鬼気迫る芝居で魅せてくれた」(30代・男性)


ポップコーンバトルと言われると遊びにも聞こえるが、そこに生死が関わってくるとここまで迫力ある映像になってしまうのか。目をくらませる太陽の光や、ポップコーンをねらうハトなどの障害にも見舞われるなか、繰り広げられる真に迫る駆け引き。決死の思いでポップコーンを口に投げ入れるキャストの演技も凄まじい。


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