芳根京子&高橋海人が15年間入れ替わったままの男女演じる『君の顔では泣けない』実写映画化!11月劇場公開

芳根京子&高橋海人が15年間入れ替わったままの男女演じる『君の顔では泣けない』実写映画化!11月劇場公開

君嶋彼方による小説「君の顔では泣けない」が、主演に芳根京子、共演に高橋海人を迎え実写映画化することが決定。11月より劇場公開されることが明らかとなり、あわせてスタッフ&キャストコメントが到着した。

【写真を見る】高校1年の時に入れ替わり、15年そのままで生きる陸とまなみ
【写真を見る】高校1年の時に入れ替わり、15年そのままで生きる陸とまなみ[c]2025「君の顔では泣けない」製作委員会

2021年9月に発売され、瞬く間に話題となった君嶋によるデビュー作「君の顔では泣けない」。第12回小説 野性時代 新人賞を受賞し、発売前に重版が決定するなど大きな注目を集めた。 物語の始まりは、高校1年生の夏。プールに一緒に落ちたことがきっかけで、心と体が入れ替わってしまった坂平陸と水村まなみ。これはなにかの間違い、と元に戻ることを信じその方法を模索し奔走。しかし、誰にも言えない秘密を抱えた陸とまなみは、15年経っても元には戻らなかった。進学、初恋、就職、結婚、出産、親との別れ。人生の転機を入れ替わったまま経験していく2人。しかし30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる。

主演には、『累ーかさねー』(19)、『散り椿』(19)で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、現在放送中のドラマ「波うららかに、めおと日和」でも主演を務め、数々の作品で芯のある演技を見せてきた芳根。本作について芳根は、「もがいて、もがいて、それでも精一杯、生きました」と語っており、入れ替わったことをなかなか受け入れられないまま、不器用でありながらも誠実に生きようとする主人公、坂平陸を、揺れ動く衝動と痛みをもって演じ切っている。

そして、陸と入れ替わってしまう水村まなみ役には、『アキラとあきら』(22)、『Dr.コトー診療所』(22)など注目作に続々出演、ドラマ「だが、情熱はある」での演技も大きな話題となり、アーティストとしてだけでなく俳優としても進化を続ける高橋。「僕の中にある想像力を総動員して作品に向き合いました。」と語る通り、本当は【まなみ=女性】であるという本音を隠し、うまく【陸=男性】として気丈にふるまう難しい役どころを、柔らかな眼差しと感情で体現する。

そして監督は『決戦は日曜日』(22)の坂下雄一郎。初めて原作を手に取った時、【15年間入れ替わったまま生きていく】という設定に、「こんなにも様々な解釈が可能で豊かな物語を作れるのか、と発明を発見したかのように驚いたことを覚えています」と振り返る。「困難な設定をどのように映像化するのか非常に悩んだ」と明かすが、リアルとフィクションの境を繊細に編み、入れ替わったまま大人になっていく2人の15年をせつなく、そして瑞々しく描きだす。

本作のプロデューサー、小西啓介は、芳根と高橋の演技について「他人の人生を生きている役を演じるという複雑で困難なミッションを見事にクリアしていただきました」と絶賛。さらに、「お互いを思いやる気持ち、戻りたいけど戻らないほうがいいんじゃないかという葛藤、本作にそこはかとなく漂う優しさと切なさと温かさはこの作品唯一無二のものだと思います」と語る。そして、一足先に完成した作品を鑑賞したという原作者の君嶋は、「全員が原作に対して真摯に向き合って作り上げてくださった映画だと感じました」とし、「原作の一番のファンである自分が言うのだから間違いありません」と太鼓判を押す。


これまで辿ってきた時間、出来事、“自分”を作ってきた大切なものもすべて、入れ替わってしまったまま生きる2人。嬉しいことも悲しいこともあった彼らの15年をぜひ劇場で見届けてほしい。

作品情報へ