「M:I」最新作の来日記者会見をロングレポート!トム・クルーズ、「続けられているのは、私の夢を超えている」

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「M:I」最新作の来日記者会見をロングレポート!トム・クルーズ、「続けられているのは、私の夢を超えている」

トム・クルーズが満を持して全世界に贈る、シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(5月17日先行上映、5月23日公開)。そんな全世界の注目を集める本作を盛り上げるワールドツアーのオープニングとしてここ日本が選ばれた。ジャパンツアー1日目となる6日には、東京都庁・都民広場にてジャパンプレミアのレッドカーペットを実施し、およそ1000人ものファンを熱狂させた。更にTOHOシネマズ 日比谷にて開催された世界最速プレミア上映では、クルーズを含むキャスト陣と300人超えの観客が一緒に鑑賞するというスペシャルなイベントも行われた。

来日記者会見の模様をロングレポートでお届け!
来日記者会見の模様をロングレポートでお届け![c]2024 PARAMOUNT PICTURES.

そして2日目となる7日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて来日記者会見が開かれ、トムをはじめ、ヘイリー・アトウェルサイモン・ペッグポム・クレメンティエフグレッグ・ターザン・デイヴィスクリストファー・マッカリー監督が出席。本稿では約90分にわたって行われた記者会見のロングレポートをお届けする。

「観客が鑑賞している瞬間を考え、人生を捧げてきました」(トム・クルーズ)

イベントがスタートすると、まず今回のトムの過去作の名場面で構成された特別映像が上映。上映終了後には会場が拍手で包まれた。そしてMCの関根麻里の呼び込みにより、トム・クルーズが登場し会場のボルテージは一気に最高潮となった。

3年ぶり25回目の来日となったトム・クルーズ
3年ぶり25回目の来日となったトム・クルーズ

――大規模なレッドカーペットがあり、ジャパンプレミアでは観客の皆さんと一緒に映画を観たそうですが、いかがでしたか?

クルーズ「本当に美しい体験でした。キャストも一緒に観たんですけど、彼らにはこのワールドプレミアで初めて観せたくて。特別なものにしたいと思っていました。こういう映画を作るのには、本当に長い時間がかかります。細部までこだわって、本当にすべての人たちの協力が必要です。だから、日本のファンと一緒に観て反応を受け取ることができたのは、私たち全員にとってすばらしいことでした」

――そして映画の終わりには観客はスタンディングオベーションでした。

クルーズ「非常に大きな感動でした。こういった反応を見るというのは私たちの夢です。映画で皆さんを笑顔にし、気分を高揚させて、どこかに旅するように没頭してほしいと思っています。ですから、私はあの夜のことを決して忘れません。日本の観客の皆さんに、本当に感謝したいと思います」

日本の観客へ感謝の気持ちを伝えていた
日本の観客へ感謝の気持ちを伝えていた[c]2024 PARAMOUNT PICTURES.

――日本の観客が立ち上がってスタンディングオベーションをするのは非常に珍しいことです。

クルーズ「私たちはこの瞬間を待っていました。ありがとうございます。そして、少しお時間をいただければ、私にとっても日本の映画にとっても特別な人の、戸田奈津子さんに感謝したいと思います。チームの皆さんと共に字幕に心血を注いでくれて、数日前に字幕を完成させてくれました。彼女はこれまで1,500本以上の映画に字幕をつけています。そして旭日小綬章を受章したということで、私から拍手を送りたいと思います。本当におめでとうございます」

客席で挨拶をした戸田奈津子
客席で挨拶をした戸田奈津子[c]2024 PARAMOUNT PICTURES.

――(戸田へ拍手が贈られたのち、トークに戻り)以前、観客を楽しませることに光栄を感じているとおっしゃっていました。なぜそれほど特別なのでしょうか?

クルーズ「映画を作ることは私にとって、とても特別なことです。4歳の子どものころから夢見ていていました。そして世界中を旅して、人や文化などいろいろなことを学び、飛行機やバイクに車を操縦したり、サムライの刀を使ってみたいとも思っていました。そういった自分の夢で生きて、それが受け入れられ、皆さんを楽しませることができることは、当たり前のことだとは絶対に思いません。私は毎日現場に入り準備をしながら、映画館で観客が鑑賞している瞬間を考えています。それは私にとって非常に大きな喜びで、人生を捧げてきました。やっていることのすべてはここから来ています」


――「ミッション:インポッシブル」シリーズがあなたにとって特別なものである理由は?

クルーズ「初めてプロデュースした映画ですし、これらの映画を作る旅はとても興味深いものでした。私にとってのすべてが揃っていて、いろんな世界のロケーションを見せることができますし、プロデューサーや俳優、ストーリーテラーとして、自分自身にチャレンジできます。だから作品をつくるたびに、どうやったらもっとよくなるだろうかと自問していますね。これと同時に、リーダーシップをどうやって発揮できるかも考えています。ですから先生であり生徒でもあるわけですね。そしてクリストファー・マッカリーと、非常に才能があり献身的で全力を尽くしたキャスト全員と仕事をすることができたのは、光栄で喜びでした。でも私は、私自身にも同じことを期待していて、これは全員同じです。映画をつくっているのは私だけではなく、私たち全員なんです」

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