細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』11月21日公開!血に染まる主人公を捉えたティザーも

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細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』11月21日公開!血に染まる主人公を捉えたティザーも

アニメーション映画監督、細田守の最新作『果てしなきスカーレット』が11月21日(金)に公開されることが決定。ティザービジュアルや特報映像が到着した。

主人公のスカーレットは、とある国の国王である父を殺された王女。しかし、その復讐に失敗したスカーレットが目を覚ますとそこは“死者の国”だった。狂気にあふれたこの“死者の国”では、宿敵に復讐を果たし“見果てぬ場所”にたどりつかなければ虚無となり存在が消えてしまうと言う。スカーレットは虚無とならずに、宿敵に復讐を果たすことができるのか。果てしなき復讐への旅路が始まる。

「人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。いま、この『生きる』という大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」という細田の想いから始まった本作。細田は「2021年にコロナ禍があり、世界はコロナというウイルスに対し一致団結していたように思っていました。ところが2022年、それが終わりかけたタイミングに世界のあちこちで戦争が起こり、世の中がカチッと悪い方向に変わった感覚がありました。平和ではない世の中をどうやって生きていくべきなのか、ということの答えを、世界中の人が求めている。いま作品を作るなら、そういうみんなの切実な気持ちに対し、向き合って映画を作るべきじゃないか、というところから『果てしなきスカーレット』という作品を発想したんです」と本作を製作するきっかけについて明かす。

また「世界で起こっている出来事を見ると、深い遺恨や復讐心が次々と生まれてしまう状況だと感じています。『復讐』すれば『報復』がある。どこかでそのループから抜けださないといけないけれど、簡単に抜けだせるような甘いものではない。映画の中で『復讐』せざるを得ない状況に主人公が追い詰められたら、どのような行動をとるべきなのか? 課題を突き付けられた気がしました。それで“復讐の物語”を作ろうと思ったんです」と今回の作品のテーマを「復讐」とした理由について言及している。

そしてこのたび解禁されたのは、本作の主人公であるスカーレットの純白のドレスが血に染まりながらも、手には鋭い剣を持ち、たくさんの死体の上から鋭い表情でこちらを見据えているティザービジュアル。「生きるべきか。」というキャッチコピーは、スカーレットの心の内の葛藤なのか、それともわたしたち観客への問いかけなのか。これまでの細田作品のイメージを覆す狂気をはらんだビジュアルとなっている。

初解禁となる特報には本編映像が盛り込まれており、宿敵への復讐を果たす旅に出るスカーレットと砂漠に覆われた“死者の国”と呼ばれる世界のカットが多数公開されている。砂漠の中にそびえ立つ荘厳な城や密集するたくさんの人々、火山、雷など繊細なタッチで描かれた“死者の国”の様子や、竜の存在も明らかとなり、わずか30秒ながらも1カット1カット見逃すことができない内容だ。

またそんな世界を生き抜くべく、剣を抜きながら険しい表情で迫るスカーレットも登場。たくさんの兵士相手に一人戦うシーンや顔中砂まみれになっている姿など、鬼気迫る表情も映し出される。一方、汚れ一つない純白のドレスを身にまとったスカーレットも現れる。さらに本映像にて、スカーレットの声も初解禁。「ここは…?」とスカーレットが、目線の先にいる人影に問いかけている。


アメリカでの劇場公開も12月12日(金)で決定している本作。今後明らかになるボイスキャストなどの情報も見逃せない!