有力は『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』『ハルビン』？第61回百想芸術大賞ノミネート作品＆候補者をおさらい
もはや全員“最有力”！俳優部門の候補者たち
『朝の海、カモメは』のユン・ジュサンはもちろん、主演男優賞には『スンブ：二人の棋士』(21)で韓国囲碁界の天才棋士を演じたイ・ビョンホン、美しすぎる女装で話題を呼んだ『パイロット(原題：파일럿)』(24)のチョ・ジョンソク、『ハンサムガイズ(原題：핸섬가이즈)』(24)での破天荒なセクシーガイに扮したイ・ヒジュンに、『ハルビン』のヒョンビンという豪華な顔ぶれで競い合うだけに一番のトピックになることだろう。
主演女優賞も見逃せない。『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』のキム・ゴウンは昨年の『破墓／パミョ』に続いてのノミネートで、受賞すれば2年連続の快挙。ただし、前出の『リボルバー』のチョン・ドヨン、『ジョンスン(原題：정순)』のキム・クムスン、そこに10年ぶりのスクリーン復帰作『黒い修道女たち(原題：검은 수녀들)』(24)で主演したソン・ヘギョや、『秘顔』(6月20日公開)のチョ・ヨジョンが立ちはだかる。
助演男優賞も混戦模様。脱北に挑む軍人の闘いを描いた『脱走』(6月20日公開)で主人公を追撃するク・ギョファン、『戦と乱』のパク・ジョンミン、『ハルビン』のチョ・ウジン、『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』(公開中)で主演のファン・ジョンミン相手に堂々渡り合ったチョン・ヘイン、そしてイ・ソンギュンの遺作『幸せの国(原題：행복의 나라)』(24)に出演した名バイプレーヤーのユ・ジェミョンというメンバーでいずれ劣らぬ芸達者ぞろい。一方、助演女優賞は前述したとおり、『リボルバー』のイム・ジヨンが有力と見られるが、『ハンサムガイズ』のコン・スンヨン、『満ち足りた家族』(24)のクローディア・キム、『パイロット』のハン・ソナ、『黒い修道女たち』のチョン・ヨビンといった初ノミネート組にもチャンスが舞い込むやも…。
新人男優賞には、『長孫』のカン・スンホ、『黒い修道女たち』のムン・ウジン、『やるべきこと(原題：해야 할 일)』のチャン・ソンボン、『戦と乱』のチョン・ソンイルがノミネートされているなか、話題性の高さから一歩抜きん出ているのは、『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』のノ・サンヒョン。一方、新人女優賞は『青雪(原題：청설)』(24)のノ・ユンソ、『秘顔』のパク・ジヒョン、『未亡(原題：미망)』(24)のイ・ミョンハ、『ビクトリー(原題：빅토리)』(24)のイ・ヘリ、『ストリーミング(原題：스트리밍)』(24)のハ・ソユンがノミネート。韓国映界の明日を担う新たな顔として、誰が栄誉を手にするのか。
5月5日、はたして賞レースの行方がどんな決着を見せるのか？楽しみにしたい。
文/前田かおり
