ホラー苦手な原菜乃華、『見える子ちゃん』は「初めて楽しく観られたホラー」と笑顔!京本大我はSixTONESの「エンドレスな悩み」を告白
カドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数9,000万回、国内発行部数330万部を突破した泉朝樹によるホラーコメディ漫画を中村義洋監督が実写映画化した『見える子ちゃん』(6月6日公開)。本作の完成披露イベントが4月22日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、原菜乃華、久間田琳加、なえなの、山下幸輝、堀田茜、京本大我、滝藤賢一、中村監督が出席した。
ある日突然、霊が“見える”ようになった女子高生、みこ(原)を主人公とした本作。ヤバすぎる霊たちに囲まれたみこが選んだ生き残り術は、まさかの“見えていないフリ”。しかし異様な霊が憑いている遠野先生(京本)が赴任してきた影響か、親友のハナ(久間田)に異変が。ついにはハナが倒れてしまい、みこは親友を救うべく無視できない恐怖に立ち向かうことになる。
この日は、劇中でみこの前に現れて家までついてきてしまう子供の幽霊、ツトムくんが舞台挨拶にも参戦。キャスト&監督は、ツトムくんのことが“見えていないフリ”をしてイベントを進行するというミッションに挑むことに。なかなかの存在感を発揮するツトムくんをスルーするのに苦戦し、戸惑うメンバーの様子に会場からもクスクスと笑い声が上がっていた。
霊が“見えていないフリ”をする主人公のみこを演じた原は、「ホラー作品では、『恐怖の感情を表に出す』というイメージがあった」ものの、「現場では監督から『もっと(感情を)抑えて大丈夫』という演出をいただいて。ホラーなのに、ホラーの現場に入っている感じがしない。すごく楽しい撮影期間でした」と新鮮な体験をしたという。キャスト陣とは「仲良くなった」と、和気あいあいと過ごしたそうで、原は「群馬県で撮影をしていたんですが、“ひもかわうどん”という名物があって。山下さんが間違えて、“きもかわうどん”とおっしゃっていた」と、映画オリジナルキャラクターである権藤昭生役を演じた山下の天然発言を回想。山下が「本当に申し訳ない。『きもかわうどん』って聞こえて。『きもかわうどん、食べに行きます』と話していた」と笑うと、謎めいた教師である遠野善を演じる京本も「完全に天然ですよね」と楽しそうに続いていた。
その京本は「大型のスーパーみたいなところで撮影をしていて。空き時間ができた時に、フードコートを見に行ったらたこ焼きが売っていた。空き時間にたこ焼きを食べているのも恥ずかしいなと思ったんですが、なえなのさんも購入されていて。僕よりもわんぱくな子いた、良かったと思って、僕もたこ焼きを食べた」と食に惹かれたエピソードを披露。演じた役柄が影のあるキャラクターとあって「反動で食欲も増してしまった」と振り返ると、原が「たこ焼きを食べているところは、目撃していなかったです。大事なシーンだったので、『たこ焼きを食べていたんだ!』といま初めて知りました」と声を弾ませていた。
“見えていてもスルーする”という映画の内容にちなみ、「日常生活でついスルーしてしまうもの」についてトークを繰り広げる場面もあった。「SixTONESというグループで活動をさせてもらっている」と切りだした京本は、「ジェシーというメンバーが、ギャグマシーンでして。ジェシーって本当にずっとボケているんです。僕らも10年の仲なので、いよいよスルーし始めてしまっている」とグループ事情を打ち明けて会場も大笑い。
「そうしたら、彼のボケの声がどんどん小さくなっている。ボケじゃない声量でボソボソっと言うようになってしまったので、みんなで『これは改めよう。これからはボケを拾い直そうよ』と決めた」そうだが、「ジェシーも『これからどんどんボケていけるわ!』となったところ、この間のライブの一発目、MCでジェシーのボケ数が増えてしまった。“拾われる”という安心感でいつも以上にボケちゃうので、僕らもまたスルーし始めるという…。グループのエンドレスな悩み」と苦笑い。「うちのMCの(田中)樹が基本はさばいてくれるんですが、最近は樹も無視しまくっている状況。ジェシーもかわいそうなので、グループとしてもこれから一緒にやっていきたいなと思っています。頑張りたいと思います」と宣言していた。
ツトムくんの存在感にタジタジとなったり、ネタバレ厳禁のトークに四苦八苦しながら会場を盛り上げた登壇者たち。京本は「僕はホラーをあまり普段観ないほうなんですが、この作品はホラーが苦手な人にもオススメしたい」と太鼓判。原も「青春、コメディ、ヒューマンドラマ。全部が詰まった、斬新でいままでに観たことのないホラー作品になっていると思います」と熱を込め、「私はホラーがとてつもなく苦手で、最初から最後まで観られた試しがない。初めて楽しく観られたホラー作品が、『見える子ちゃん』。ホラー苦手な方でも楽しめる、お化け屋敷感覚で観ていただけるような作品」とアピールしていた。
取材・文/成田おり枝