現実に起こり得るパンデミックの恐怖…『28年後...』恐ろしい28年後の世界が垣間見られる本予告編
監督ダニー・ボイル、脚本アレックス・ガーランドのタッグが放つ『28年後...』(6月20日公開)。このたび、本作の本予告が解禁された。
本作は、徹底したリアリティと臨場感を追求して描いた“人間“と“感染者“の命がけのサバイバル・スリラー。超自然的な生き返った死体“ゾンビ“ではなく、ウイルスに感染して凶暴化した“生きる人間“たちの物語が展開する。
今回、イギリスの作家ジョゼフ・ラドヤード・キップリングが書いた詩「ブーツ」の朗読にのせ、2024年12月に初解禁された予告編よりも「さらに恐ろしい28年後の世界」が垣間見られる予告映像が解禁。衝撃シーンから始まるオープニング。暗闇のなか、銃を構える兵士たちに、突如強靭で巨大な“なにか“が襲いかかる。その正体は、目が赤い、“感染者“だ。人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで流出し、多くの死者を出した。感染を逃れたわずかな“人間たち“は、ウイルスが蔓延した本土から離れ、孤島に身を潜めている。
対岸の本土にいる感染者から身を守るため、島の人々は見張り台を建て、武器を備え、コミュニティの厳しいルールに従って「安全に」生活している。そこに暮らす父親のジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と息子のスパイク(アルフィー・ウィリアムズ)は、ある任務を実行するために島を出て本土に向かおうとしていた。「その子にはまだ早い」と言う人々の忠告に対し、ジェイミーは「大丈夫だ」と説得し、2人は頑丈な門の外に出る。本土と島をつなぐのは一本の土手道だけ。島を離れ本土に行けば、誰も救助には来ない…。
美しく、緑豊かな大自然が広がる本土だが、感染者はどこに潜んでいるか分からない。そんな状況のなか、弓矢を構えて森を抜ける親子の前に、変わり果てた姿の“感染者たち“が現れる。
人間の頭蓋骨が積み上げられた塔。人間が、人間ではなくなっている世界で2人は、「感染者は進化している、もう別物だ」と語る、感染を逃れて生きている人間、ケルソン博士(レイフ・ファインズ)に出会う。
そして連続する、“人間“と“感染者“の凄まじい戦い、命がけのサバイバルシーン。黄色い花畑の中から現れた感染者、ジェイミーが叫び逃げる姿や、スパイクと母親(ジョディ・カマー)が赤ちゃんを抱え、決死の形相で走る姿に、銃撃戦を繰り広げる兵士たち、母親と感染者の死闘、岸壁の上で抱き合う親子など、ガーランドが『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)で描いたアメリカ人同士の鬼気迫る接近戦を超える緊迫感と臨場感が、アカデミー賞監督のボイルの手腕により圧倒的な画力で迫る。そして映像は、「我が子どもたちよ!“審判の日”だ」という神父の言葉で締めくくられる。
さらに、本作のムビチケ前売券(オンライン)が4月28日(月)0時より発売開始となることもあわせて発表された。
感染を免れた“人間“たちと“感染者“たちの物語はどのような方向に進んでいくのか?続報に期待したい。
文/サンクレイオ翼