A24×セバスチャン・スタン主演映画『顔を捨てた男』公開決定!予告&ビジュアルもあわせて到着
気鋭のスタジオA24製作、『サンダーボルツ*』(5月2日公開)や「アベンジャーズ」シリーズのセバスチャン・スタン主演映画『顔を捨てた男』が7月11日(金)より全国公開されることが決定。あわせて、予告編、ビジュアル、場面写真が一挙解禁された。
本作は、第74回 ベルリン国際映画祭最優秀主演俳優賞(銀熊賞)、第82回 ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ)を受賞、第97回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞にもノミネートされた話題作だ。主人公は、顔に極端な変形を持つ、俳優志望のエドワード(スタン)。自分の気持ちを閉じ込めて生きる彼は、ある日、外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の新しい顔を手に入れる。別人として順風満帆な人生を歩み出した矢先、目の前に現れたのは、かつての自分の「顔」にそっくりな男オズワルドだった。その出会いによって、彼の運命は想像もつかない方向へと逆転していく。
これまで『ミッドサマー』(19)、『LAMB/ラム』(21)、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)などの独創的な作品で映画史を塗り替えてきたスタジオA24が、気鋭アーロン・シンバーグ監督の才能に惚れ込み、初のタッグで誰も観たことのない衝撃の異色作を完成させた。主演は、『サンダーボルツ*』、「アベンジャーズ」シリーズ、『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(24)のスタン。本作では、アカデミー賞にもノミネートされた特殊メイクを施し、容姿が変わっていく主人公エドワードの複雑な心情を熱演し、ベルリン国際映画祭、ゴールデングローブ賞で主演俳優賞に輝いた。共演には『わたしは最悪。』(21)のレナーテ・レインスヴェ、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(13)のアダム・ピアソンら実力派が集結した。
顔が変われば、なりたい自分になれるのか?「ルッキズム(外見至上主義)」をブラックなユーモアを効かせながら痛烈に風刺した本作は、サンダンス国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに瞬く間に話題となり、「価値観を覆す傑作(IndieWire)」、「デヴィッド・リンチを彷彿とさせる(Awards Radar)」、「予測不能な展開(Daily Telegraph)」と海外メディアも絶賛した。全米では4館からスタートした上映が265館に拡大し、観る者を驚きと興奮の渦に巻き込んだ。ありのままの自分を置き去りにし、誰もが「理想の自分」を演じて生きる現代に突きつけるという究極の不条理劇が、ついに日本に上陸する。
解禁となった予告編では、エドワードが劇作家志望の隣人イングリッド(レインスヴェ)に惹かれながらも、自分の容姿を気にして彼女への想いも、役者への夢にも一歩を踏みだせずにいる様子から幕をあける。一転、過激な治療を受けて、別人に生まれ変わったエドワードの目の前に、過去の自分にそっくりな「顔」にも関わらず、正反対の明るい性格で周りの人を魅了するオズワルド(ピアソン)が現れ、歯車が狂っていく様子が映し出される。全編16mmフィルムで撮影された雰囲気のある映像も相まって、独創的な世界観と予測不能な展開に期待が膨らむ予告となった。
また、あわせて解禁されたビジュアルでは、顔が異なる“2人のエドワード”が並んで配されたインパクトのあるものとなっており、「理想と現実が反転する、世にも奇妙な不条理劇(スリラー)」というコピーも相まって、顔が変わった後のエドワードの人生になにが起きるのか公開が待ち遠しくなる仕上がり。今後も続報を待ちたい!
文/山崎伸子