シリーズ大ファンのバービーが語る『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』共に時代を生き抜くブリジットへの“尊敬ポイント”
ちょっとドジだけど一生懸命で愛らしい等身大ヒロインの奮闘に、世の女性たちが共感し、笑って泣いたロマンティック・コメディ「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズが帰ってきた!第4作にして最終章となる『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』が公開中だ。振り返れば、第1作『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)ではアラサーだったブリジットも、演じるレネー・ゼルウィガーと共に1作ごとにリアルに年を重ね、いまやアラフィフに。前作『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(16)でついに真の愛に目覚め、最愛のマーク・ダーシー(コリン・ファース)と結婚した彼女は、果たしていま、どんなふうに暮らしているのだろうか?MOVIE WALKER PRESSでは本シリーズの大ファンだという芸人のバービーに、最新作の見どころをたっぷり語ってもらった。
「いまの感覚で観ても、誰かを傷つけているわけではないので素直に笑える。そのバランス感覚が本当にすばらしい」
バービーが「前半から泣きっぱなしだった!」と語るのは、冒頭でブリジットが知人のディナーパーティに向かう場面が発端。「なぜかブリジットの前にマークがフッと現れるのですが、それが実は“ブリジットの心の中のマーク”なんですよ。『そういうことだったのか!』とわかった瞬間、バーッと泣けてきて涙が止まらなくなっちゃった」と、その時の反応を明かす。マークと死別して4年、「いまも心の中ではマークと一緒に生きているんだな、そんなふうに未亡人かつシングルマザーをやってるのかと、一瞬にしてわかった。そういう描写もさすがだなと思いました」と号泣しながら感服したという。
前作で出産した長男はすでに小学校高学年、さらに妹も誕生していたようで、ブリジットは2児を育てるシングルマザーとして奮闘している。おしゃまな妹のキャラクターも最高だ。とはいえブリジット自身は、喪失感と忙しさにかまけて髪はボサボサ、自分のことは二の次に。そんな姿にバービーも、「(子どもを学校へ送っていく時にコートの)下にパジャマを着てるって。もろに見えてましたよね」と苦笑する。「イギリスではアリなのかな?と思ったら、それを冷たく批判的に見ているママたちもいて。そのあたりの描写もおもしろかったですね。私はもともと『Mr.ビーン』などイギリスのコメディが大好きなんですが、それに通じるドベタなドタバタが本シリーズにも必ずあって、それが特に大好きで。でも、ちゃんとそこにも風刺が入っている。それがさすがだな、と。嫌味でなく、ちゃんと笑える作品世界になっているのがすごい」と、イギリスのコメディの魅力を語る。
さらに冒頭でヒュー・グラント扮する“おなじみのダニエル”が、相変わらずセクシーな言葉をささやいて女性を口説くシーンには噴きだし必至だ。「イギリスのコメディって、上品かと思えばいきなり下品な下ネタを堂々とぶっ込みますよね(笑)。しかも、この時代にそれをやってくれるという安心感とうれしさ(笑)!いまの感覚で観ても、誰かを傷つけているわけではないので素直に笑える。そのバランス感覚が、とりわけ本作は本当にすばらしいと思いました。加えてこのシリーズがすてきなのは、上映時間がほぼ2時間であること。ここのところの映画ってだいたい2時間半くらいありますよね。そういうところも、私たちの気持ちをわかってるじゃん、さすがだなって」と別角度からも推しポイントを語る。