デイミアン・チャゼル監督から日本の観客への感謝の言葉!『セッション デジタルリマスター』メッセージ映像
『ラ・ラ・ランド』(16)のデイミアン・チャゼル監督による衝撃の長編デビュー作が、公開10周年を機に『セッション デジタルリマスター』として4月4日(金)より劇場公開される。このたび、チャゼル監督のメッセージ映像が解禁となった。
2014年、ある新人監督が作った低予算映画が、サンダンス映画祭W受賞(グランプリ&観客賞)を皮切りに、驚異的な受賞数とノミネート数で賞レースを席捲し、アカデミー賞でも作品賞を含む5部門にノミネートされ3部門に輝いた。全世界の観客が魂を殴られた衝撃を味わい、その名を世に轟かせたチャゼル監督は、当時若干28歳。その後、『ラ・ラ・ランド』での大成功を経て『ファースト・マン』(18)、『バビロン』(22)を発表し、現在も40歳にして常に次回作が期待されるハリウッドの大物監督である。
本作は、高校時代にバンドでジャズドラマーとして活躍したが、厳しい指導者に苦悩したチャゼル監督の体験から生まれた自伝的な物語。多くのプロデューサーが怖気づいた斬新すぎる脚本に惚れ込み製作総指揮を執ったのは、名匠ジェイソン・ライトマン。若きドラマーと鬼教師の究極の師弟関係を才能VS狂気で演じ切ったのは、『トップガン マーヴェリック』(22)のマイルズ・テラーと本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞した名優J・K・シモンズである。日本でも2015年に公開されたこの『セッション』は、観客を興奮の渦に巻き込み大ヒットを記録した。
そして今回、『セッション』が再び公開されることに寄せて、チャゼル監督がいまの想いを語る日本の観客へのメッセージ映像が到着。音楽の才能にも恵まれたチャゼルは、ニュージャージー州プリンストン高校で、バンドのジャズドラマーとして活躍したが、バンドの指揮を務める厳しい指導者のもとで苦悩の日々を送っていた。当時はドラムを叩くことが人生だったというチャゼルは、「いつも怒鳴られるのではないかとビクビクしていた。初めて買ったドラムをイライラして殴り壊したことをはっきりと思い出す」と語っている。その後、ハーバード大学で専攻した映画の道へと進むが、高校卒業から10年経っても当時の悪夢に襲われ、そのトラウマがアイディアとなり『セッション』が誕生したという。本作についてチャゼル監督は、「これは音楽の苦悩と恐怖を描いた映画」とも説明している。
本作はまた、チャゼルがニーマン役に熱望したテラーのスケジュールに合わせ、たったの19日間で撮影された。キャストもスタッフも1日18時間働き、テラーにはドラム演奏の個人レッスンを受けてもらう必要もあった。150枚ものストーリーボードを描き、1日100か所以上のカメラ位置で撮影し、セットは狂ったような速度で進行した。撮影第3週目には、なんとチャゼル自身が交通事故に遭うという大きなトラブルが起こり、車は大破、脳しんとうの疑いで病院に担ぎ込まれたが、驚くことに翌朝には撮影現場に復帰した。
まるで『セッション』さながらの撮影当時について、「たとえ大怪我をしてもゆっくり休む暇はなかった。最高のものが得られるか、最悪な結果に陥るか、毎日その2つの間を綱渡りしているような状況だった」と初公開時のインタビューで語っている。
日本公開から10年、4K&Dolby Atmosのデジタルリマスターによって進化を遂げた『セッション』が帰ってくる。若きドラマーと鬼教師の狂気の対決は、いまを生きる私たちに何を突き刺すのか。初公開当時は存在しなかった研ぎ澄まされた映像と大迫力の音響で、映画史に刻まれた“ラスト9分19秒”を体感してほしい。