春休み戦線は『映画ドラえもん』と『ウィキッド』の“2強”確定?『のび太の絵世界物語』がシリーズ6年ぶりのV3で一気に加速
『少年と犬』『教皇選挙』『女神降臨』が初登場
先述の通り3月20日が春分の日の祝日だったこともあり、まさに新作ラッシュ。『白雪姫』を含めて計4本の新作タイトルがトップテン圏内にランクインを果たしている。
4位に初登場したのは、馳星周が直木賞を受賞した同名小説を瀬々敬久監督が映画化した『少年と犬』(公開中)。高橋文哉と西野七瀬がダブル主演を務め、様々な背景を抱えた人々と犬のふれあいを描いた感動作だ。週末3日間で動員8万3000人、興収1億900万円を記録し、初日から4日間の累計では動員12万6000人、興収1億6400万円を記録とまずまずのスタート。
第97回アカデミー賞で作品賞など8部門にノミネートされ脚色賞に輝いた『教皇選挙』(公開中)は、全国107館という公開規模ながら7位にランクインする大健闘。初日から4日間での動員は6万4756人、興収9484万8720円と発表されている。
カトリック総本山であるバチカンのトップ、ローマ教皇を決めるコンクラーベの内幕を、名優レイフ・ファインズ主演で描いた『教皇選挙』。4日間で計128の上映回が満席になるほどの大盛況で、各劇場ではパンフレットの品切れが相次ぎ、早々に重版が決定。現実の教皇フランシスコが先日退院したというニュースもタイムリーにはたらき、SNSでの口コミの加熱ぶりからは息の長いスマッシュヒットとなることが予感できる。
そして、韓国の人気ウェブ漫画をKoki,主演で実写映画化した『女神降臨 Before 高校デビュー編』(公開中)は9位スタート。こちらは2部作の前編であり、後編の『女神降臨 After プロポーズ編』は5月1日(木)に公開される。
以下は、1~10位までのランキング(3月14日〜3月16日)
1位『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』
2位『ウィキッド ふたりの魔女』
3位『白雪姫』
4位『少年と犬』
5位『35年目のラブレター』
6位『ファーストキス 1ST KISS』
7位『教皇選挙』
8位『お嬢と番犬くん』
9位『女神降臨 Before 高校デビュー編』
10位『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』
今週末は、『パラサイト 半地下の家族』(19)でアカデミー賞を制したポン・ジュノ監督の最新作となる『ミッキー17』(3月28日公開)、同名人気コミックをACEesの作間龍斗と、山下美月のダブル主演で実写映画化した『山田くんとLv999の恋をする』(3月28日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
※Koki,の「o」はマクロン付きの「o」が正式表記