原作者リチャード・マグワイアと大島依提亜が夢のコラボ!『HERE 時を越えて』オルタナティブポスターが到着
<コメント>
●リチャード・マグワイア(『HERE 時を越えて』原作者)
「ロバート・ゼメキス監督が僕に会いたがっていると連絡が来た時は信じられませんでした。彼はやる気まんまんで僕の本とまったく同じ映画を作りたいと言いましたが、僕には不可能に思えました。資金を調達しなければならないと言っていたので、こんな実験的な本のハリウッド映画化に関心を寄せる人なんて誰もいないだろうと思ったんです。でも、奇跡的にそれが起こったんです!今回は、日本の配給会社から、私の本の画像をオルタナティブポスターデザインとして使用すると連絡があり、とてもうれしく思いました。映画化の原作が認められたのはうれしく、感謝しています。いろいろなデザインを受け取りましたが、どれも気に入っています。敬意をもって再構築されたデザインを見て、とてもエキサイティングでした!」
●大島依提亜(グラフィックデザイナー)
「新作となれば即劇場へ、そのフィルモグラフィを自分の人生と共に追い続けてきた監督であるロバート・ゼメキス。その新作に携われる(日本版のデザインという末席ではあるものの)日が来ようとは思ってもみなかったので夢のようです。今回制作したオルタナティブポスターでは、原作であるリチャード・マグワイアの傑作グラフィックノベル『HERE ヒア』の美しい絵を使わせていただき、さらに光栄でした。この思いもよらぬ着想に満ちた原作を見事に再創造した本作、普段映画を観ている中で意識されることのないカメラの揺るぎない存在と意味にうるうるしっぱなし。そう、この映画、カメラとそのまなざしに泣かされます」
●赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
「全編ほぼ定点撮影とかマジかよ…凄すぎるぜ、ロバート・ゼメキス…。そして描かれるのは“壮大な家族の物語”だ。大胆な挑戦と、繊細な物語。映画の魔法をふんだんに詰め込んだ素敵な傑作!」
●赤山恭子(映画ライター)
「いつだって、選ばなかった道がある。喜びも後悔もひとまとめで自分の人生であり、選んだ道こそが正しかったと、この映画の主人公である、うつろいゆく“家”は静かに語りかけてくれた」
●五十嵐太郎(建築史家、東北大学大学院教授)
「リビングに固定された視点。その位置は決して変わらない。だが、空間にフレームを出現させながら、異なる時間をコラージュすることによって、物語が重奏化していく」
●ISO(ライター)
「太古からコロナ禍までをつなぐフレームが映すもの。それは愛も幸福も価値観もすべてが変わりゆくということ。壮大な時の流れを前に、人の営みなど無数の泡沫にすぎず、いつか必ず消える。その残酷な理があるからこそあらゆる瞬間が尊いのだと、このドラマは悠然と物語っている」
●映画.com編集部
「ちょっと待ってほしい、こんなにすごい映画だったとは…!“観る”ではなく“一生”を生きる体験だ。カメラは固定されビタッと動かないが、時代と空間が動き続ける。ゆえにダイナミズムがすさまじい。観客の脳のヒートマップは、あちこちが真っ赤に光り続けるだろう。あなたはこれから、人生を駆け抜けることになる――忘れられない104分間。幸福に包まれるラスト」
●円城塔(作家)
「あなたの皮膚を一枚めくると、そこには母や父の皮膚が現れ、先祖たちの、そうして見知らぬ人々の、通り過ぎていった人々の皮膚がどこまでも続き、それらの全てがいまのあなたを形作っているという、そんな感覚」
●大西萌(窓研究所)
「『HERE』は、人生といういくつもの『窓』が交錯する物語である。それは時空を越え、かつてここで暮らした誰かの生活を『いま、ここ』において接続する」
●岡田惠和(脚本家)
「まったく新しい映像体験。見終わると、豊かな物語を見た幸福感に包まれます」
●こがけん(芸人)
「同じ場所に暮らした何世代もの人生をまさかの定点カメラで描く驚異の映像体験に…オーマイガー!一人、また一人と家族が増え、時に居なくなる。その時々にドラマがあり、それを乗り越えてまた生きる。固定フレームに過去と未来を交錯させながら、かつてないほどささやかな個々の“暮らし”を描いた本作は、歴史を超えたもっとも小さなスペクタクルだ!」
●坂内拓(イラストレーター)
「永遠ではない日常の出来事、些細な感情や何気ない瞬間。始まりも終わりも孤独も希望も、すべてを包み込む場所が自分にもあってほしいと強く思えた」
●SYO(物書き)
「見知らぬ土地に刻まれた、居住者たちの記憶と感情。自分と無関係な他者の生を定点観測していたはずが不思議なことにフレームに個人史を重ね始めていた。そして最後には静かに涙した。これが映画の魔法か」
●新谷里映(映画ライター)
「定点観測と時間旅行をこんなふうにアレンジするなんて!いま自分がいる“この場所”は、かつてどんな風景だったのだろう、誰がどんな人生を送ったのだろうと、観る者の想像力を広げてくれる驚きに満ちた映画だった」
●鈴木保奈美(俳優)
「家族の、人類の、生物の、地球の歴史。いまわたしたちが暮らしているのは奇跡なのだと、スクリーンの魔法が語りかける。あまりにも平凡であまりにも輝かしい、どこにでもある、ここにしかない物語」
●DIZ(映画アクティビスト)
「人生の尊い瞬間が詰まった時空を超える物語。神のような視点で様々な人生を追体験することで、どんな人にも幸せも苦しみも奇跡も訪れることに気づく。後悔している過去も不安な未来も、すべての瞬間を大切に抱きしめたくなる素晴らしい映画です」
●成田悠輔
「原作漫画を読んでくれ。この映画の前に。いや、贅沢は言わない。映画の後でもいい。原作漫画を読んでくれ。言いたいことはそれだけだ。どうか原作漫画を読んでくれ」
●野中モモ(翻訳者・ライター)
「これはシリーズ化希望、地球上のほかの場所でほかの監督の『HERE』も観てみたい!と思ってしまうほど面白く、同時にゼメキス監督のこれまでが甕に継ぎ足された秘伝のたれのように唯一無二の味わいを出す。感服しました」
●山崎貴(映画監督)
「定点カメラで切り取ったたった一つの場所の様々な時代。そこでの小さな営みの積み重ねを眺め続けることで、人は自然とスクリーンの奥に自分の人生を再発見するのではないでしょうか?ゼメキス監督がまたも前例のない映画作りに取り組んでいるのを見て感服しました」
●山崎まどか(コラムニスト)
「壮大な歴史における一幕も、ささやかな家族のストーリーも、全てが『ここ』で展開している。ゼメキスは彼にしかできない映像表現で重層的な時間の連なりを見せて、ほかのどこでもない、『いま』『ここで』生きる人たちの物語を肯定しているのだ」
●よしひろまさみち(映画ライター)
「先史時代から現代、同じ場所に据え置いた設定のカメラで往来する、ゼメキス版“ツリー・オブ・ライフ”。ややステレオタイプなアメリカの家族観がベースながら、時代を超え繰り返される喜怒哀楽に共感」
文/平尾嘉浩