原作者リチャード・マグワイアと大島依提亜が夢のコラボ!『HERE 時を越えて』オルタナティブポスターが到着

原作者リチャード・マグワイアと大島依提亜が夢のコラボ!『HERE 時を越えて』オルタナティブポスターが到着

名作『フォレスト・ガンプ 一期一会』(94)のスタッフ&キャストが再集結した『HERE 時を越えて』(4月4日公開)。本作より、日米の気鋭デザイナーによる海を越えた夢のコラボが実現した。

【写真を見る】大島依提亜による『HERE 時を越えて』オルタナティブポスター1
【写真を見る】大島依提亜による『HERE 時を越えて』オルタナティブポスター1[c]2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

地球上のある地点に固定カメラを設置し、その場所に暮らす幾世代もの家族が交差して描かれる、愛と喪失、記憶と希望の物語となる本作。巨匠ロバート・ゼメキス監督の最新作であり、動かないカメラで時空を越える、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの精神を引き継いだとも言える。「すべては、ここ(HERE)で起こる」というテーマのもと、紀元前から現代までを往き来する壮大な時間旅行が映しだされる。

このたび、本作のオルタナティブポスター2点が到着。あわせて、各界の著名人総勢19名から寄せられた応援コメントを収録した特別映像と、気鋭のイラストレーターたちから寄せられた描き下ろしイラスト3点も一挙に解禁になっている。

『HERE 時を越えて』オルタナティブポスター2
『HERE 時を越えて』オルタナティブポスター2[c]2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

オルタナティブポスターを手掛けたのは、『万引き家族』(18)や『ミッドサマー』(19)などの日本版デザインワークを手掛けてきた大島依提亜。ビジュアルに使用されているのは、原作「HERE ヒア」から引用された超貴重なイラストの数々だ。原作はグラフィックデザイナーのリチャード・マグワイアが2014年に手掛けたもので、世界20か国以上で翻訳された300ページにもおよぶグラフィックノベル。2016年アングレーム国際漫画フェスティバル最優秀作品賞を受賞し、日本でも国書刊行会から出版され、作家の円城塔や経済学者の成田悠輔らが書評で取り上げるなど、高い評価を受けている。

映画にも踏襲された“地球の黎明期から遥かな未来までの時間の流れを、小さな部屋の一角から垣間見る”というとてつもなく壮大なテーマが、大島の手によって2枚のビジュアルで表現。悠久の時の中から切り取られた、様々な家族のかけがえのない瞬間が刻まれた印象的なアザービジュアルとなっている。

日本とアメリカ、2人のグラフィックデザイナーの海を越えた合作ともいえる今回のオルタナティブポスター。その完成に際して、マグワイアと大島の両名からのコメントも到着した。大島は「新作となれば即劇場へ、そのフィルモグラフィを自分の人生と共に追い続けてきた監督であるロバート・ゼメキス。その新作に携われる(日本版のデザインという末席ではあるものの)日が来ようとは思ってもみなかったので夢のようです」とゼメキス監督の大ファンであることを明かす。続けて、今回のコラボレーションについて、「原作であるリチャード・マグワイアの傑作グラフィックノベル『HERE ヒア』の美しい絵を使わせていただき、さらに光栄でした」と原作者へのコメントも寄せている。

一方、マグワイアは「ゼメキス監督が僕に会いたがっていると連絡が来た時は信じられませんでした。彼はやる気まんまんで僕の本とまったく同じ映画を作りたいと言いましたが、僕には不可能に思えました。資金を調達しなければならないと言っていたので、こんな実験的な本のハリウッド映画化に関心を寄せる人なんて誰もいないだろうと思ったんです。でも、奇跡的にそれが起こったんです!」と映画化の経緯を振り返る。さらに、「いろいろなデザインを受け取りましたが、どれも気に入っています。敬意をもって再構築されたデザインを見て、とてもエキサイティングでした!」と大島による日本オリジナルのオルタナティブポスターにも絶賛の声を贈っている。

坂内拓による『HERE 時を越えて』のイラスト
坂内拓による『HERE 時を越えて』のイラスト[c]2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

本作にインスパイアされたイラスト3点と、各界の著名人19名からの応援コメント&特別映像も到着。イラストを描き下ろしたのは、日常風景を抒情的に捉えたイラストで「Pen」や「& Premium」などの表紙を手掛けてきた坂内拓、「SCREEN」や「POPEYE」などに印象的な劇画調の俳優イラストを多く寄稿するうえむらのぶこ、ポップなイラストで映画のあらすじを紹介する四コマ漫画を得意とするフクイヒロシの3名。3者それぞれのタッチが本作に見事にマッチしたイラストとなっている。

うえむらのぶこによる『HERE 時を越えて』のイラスト
うえむらのぶこによる『HERE 時を越えて』のイラスト[c]2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

また、映画監督の山崎貴やこがけんをはじめ、家の一角を定点観測する本作にちなみ窓や建築のスペシャリストといった面々が応援コメントを寄せている。山崎は「ゼメキス監督がまたも前例のない映画作りに取り組んでいるのを見て感服しました」と絶賛。「道化師の蝶」で知られる芥川賞作家の円城塔も「あなたの皮膚を一枚めくると、そこには母や父の皮膚が現れ、先祖たちの、そうして見知らぬ人々の、通り過ぎていった人々の皮膚がどこまでも続き、それらの全てがいまのあなたを形作っているという、そんな感覚」と未体験の物語である本作を詩的に表現する。未解禁の本編映像をふんだんに使用した特別映像には、これらの寄せられたコメントと壮大なストーリーが重なり合い、さらなる感動を生む、大満足の内容となっている。


フクイヒロシによる『HERE 時を越えて』のイラスト2コマ目
フクイヒロシによる『HERE 時を越えて』のイラスト2コマ目[c]2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

『HERE 時を越えて』に応援コメントを寄せた一人である、俳優の鈴木保奈美が登壇するトークショー付き試写会も3月26日(水)に開催決定。イベントでは、自身の“思い出”を交えながら、“家族”をテーマにした作品の魅力をたっぷりと語る予定となっている。

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