日本のハードワーカーたちは、権力者への逆襲エンタメ『ミッキー17』をどう観た?「いい意味ですごくイライラした」「後半はずっと応援しながら観ていた」

日本のハードワーカーたちは、権力者への逆襲エンタメ『ミッキー17』をどう観た?「いい意味ですごくイライラした」「後半はずっと応援しながら観ていた」

権力を振り回すブラック企業トップたち。クズすぎて逆に魅力的?

ブラック企業のボス、マーシャル役はマーク・ラファロ、その妻イルファ役はトニ・コレット
ブラック企業のボス、マーシャル役はマーク・ラファロ、その妻イルファ役はトニ・コレット [c] 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

すっかりミッキーに心奪われ共感した参加者たちは、悪行三昧のブラック企業トップに怒り心頭!どこまでも強欲で承認欲求が強く、自分の得しか考えていないマーシャル(マーク・ラファロ)と、その妻で見るからに性格が悪そうで虚栄心の塊であるイルファ(トニ・コレット)。まるでブラック企業のコンプライアンス相談窓口のように、彼らの行動のひとつひとつにムカついたという声が多数寄せられた。

「いい意味ですごくイライラした。クズすぎるのすごい」(20代・男性)
「見栄を大事にする役柄がとても魅力的だった」(20代・男性)
「この映画の一番の見どころ」(30代・女性)
「マーシャルの馬鹿馬鹿しいスピーチと、壮大な音楽の掛け合わせが最高におもしろかった」(20代・女性)


なかでも2人の“クズっぷり”が目立つと大きな反響を集めたのは、月に一度マーシャルから選ばれた労働者が参加できるという食事会のシーン。それに選ばれたミッキーだったが、実は彼は単なる毒味役。食事の最中に床に倒れ込み、嘔吐までして死の一歩手前になってもミッキーの社畜根性が炸裂!彼を使い捨ての道具としか思っていないマーシャルに、ミッキーよりも高級絨毯が汚れないか気になって仕方がないイルファ。その光景に、思わず涙してしまったという人も…。

ブラック企業のトップに君臨するマーシャルは、利己的で強欲な究極のクズ人間!
ブラック企業のトップに君臨するマーシャルは、利己的で強欲な究極のクズ人間! [c] 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

「ひどい扱いをされても反論できず、むしろ感謝を述べるところ」(20代・男性)
「普段言い返し慣れていない、のみこむクセがあると、とっさに言いたいことが出てこないというのがすごいリアルに(?)あるあると思った」(20代・女性)
「クズすぎておもしろかった。程度はあるけど、こういう人っていますよね…」(30代・男性)


さらに2人の行動は、終盤に向かうにつれてエスカレート。そのあまりの傍若無人っぷりに、 「自分がしたいことを他人に迷惑かけて、しかもその責任をとらない人っているよなと思った」(20代・男性)「人間としての風上にも置けない。人間じゃない」(30代・男性)という辛辣な言葉も飛びだすほど。彼らの悪行の数々は、実際に劇場でその目で確かめてほしい。


ジブリっぽさも感じる、愛嬌たっぷりの不思議なモンスターに人気が集中

ナオミ・アッキー演じるナーシャはミッキーのソウルメイト!“ミッキー18”の出現にどんな反応を?
ナオミ・アッキー演じるナーシャはミッキーのソウルメイト!“ミッキー18”の出現にどんな反応を? [c] 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

敵役であるマーシャルとイルファ以外にも、劇中にはミッキーを取り巻く個性的で魅力的なキャラクターが多数登場する。彼らを推しキャラとして選ぶ人も少なくなかった。

まずはミッキーが最も頼りにし共に逆襲をかけるソウルメイトのナーシャ。演じるのは『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』(22)で主演を務めたナオミ・アッキーだ。
「自分で自分の人生を切り開いていく感じが好きでした」(20代・女性)
「女性として、男性、しかも自分より立場が上の人に、あれだけ強くものを言えるのはカッコいい!」(未回答・女性)

アナマリア・ヴァルトロメイは強い信念をもって働くカイを好演
アナマリア・ヴァルトロメイは強い信念をもって働くカイを好演 [c] 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

また、『あのこと』(21)のアナマリア・ヴァルトロメイ演じるカイは、ミッキーの友人でありながら彼に言い寄る役どころ。「ミッキーをコピーされた人間ではなく、“人”として接してくれていた」(30代・女性) 「自分に一番似てると思った。ちょっとしたことでも自分の信念に反する行いはゆるせないあたり」(20代・女性)と、気弱なミッキーを支える強い女性キャラに人気が集中。

スティーブン・ユァンがまさかの“クズキャラ”に!?
スティーブン・ユァンがまさかの“クズキャラ”に!? [c] 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

さらに「ウォーキング・デッド」やポン・ジュノ監督の『オクジャ/okja』(17)、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『ミナリ』(21)などで国際的に活躍するスティーブン・ユァンが演じる、ミッキーの腐れ縁でひと癖もふた癖もあるパイロットのティモには、マーシャル&イルファ同様「クズだ」という声がありつつも、不思議と好意的な声が目立つ。
「カッコいいスティーブン・ユァンしか見たことがなかったので、クズな役は新鮮でした」(30代・男性)
「クズで一貫してて好き」(20代・男性)


そして、「最初気持ちが悪かったけど不思議とすごい可愛く見えました」(20代・女性)「かわいい!!ぬいぐるみほしいです!!」(30代・女性)とメロメロになる声が続出したのは、ミッキーが出会う謎のモンスター、クリーパー。『グエムル 漢江(ハンガン)の怪物』(06)の怪物や『オクジャ/okja』のオクジャのように、気持ち悪いのになぜか愛嬌たっぷりの不思議な生物が出てくるのがポン・ジュノ作品の定番。きっとクライマックスではクリーパーの魅力に取り憑かれているかも…?

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