『ミセス・ノイズィ』天野千尋監督最新作『佐藤さんと佐藤さん』今秋公開決定!W主演に岸井ゆきの&宮沢氷魚
<コメント>
●天野千尋(監督)
「本作で描かれる15年間で、2人の佐藤さんはゆっくりと変化していきます。子どもから大人になり、社会に出て、それぞれの立場で役割を担っていく。一人は弁護士に、一人は主夫に。立場が違うと、眺める世界もちょっとずつズレてくる。そのうち相手の目にいったいなにが映っているのか分からなくなる。理解できないと怒ったり、憎んだり、切り捨てたりする。佐藤さんに限らず、これは社会の中で生きる私たち誰もが経験することです。『他者』をどう理解するか、どう折りあいをつけていくかを、私たちはずっと考え続けなければならないと思っています」
●岸井ゆきの(佐藤サチ役)
「どうして分かり合いたい人とこそすれ違い、分かちあいたいことも、ほんとは楽しいはずの会話も、余計なひと言や不要な思いやりによって手のひらからすり抜けていくのだろう。私には夫婦の"普通"が分からないけど、家族というのはあまりにも普遍的で、それぞれがあまりにも特別なのだと思う。佐藤さんと佐藤さんの激しくて楽しくてせつなくて嬉しい数年間の記録が、どこかであなたの人生と重なりますように。そして、見逃しそうな幸せをどうか見逃しませんように!」
●宮沢氷魚(佐藤タモツ役)
「初めて脚本を拝読した時から2人の佐藤さんの関係がどこかシュールで、でもリアリティに満ち溢れていて引き込まれました。岸井さんとは初めての共演でしたがとてもチャーミングな方で、撮影初日からお互い心を開いて、タモツとサチをしっかりと演じられたと思います。天野さんはとても柔軟な方で、スタッフや役者と意見を交換しながら撮影を進められたので、ともに作り上げた感覚がとても強いです。夫婦であっても、苗字が同じでも、やはり他人同士。そんな2人の歩む人生をぜひご覧頂ければと思います」
文/サンクレイオ翼