『リボルバー』で悪役開眼！チ・チャンウクが演じるヴィランやダークヒーローに心惹かれる
血生臭いアクションをこなした「最悪な悪」「江南Bサイド」
1990年代の江南を舞台にした、2023年のドラマ「最悪の悪」では麻薬密売組織に潜入する刑事ジュンモ役でノワール・クライムアクションに挑戦。組織の一員に成りすますうちに正義と悪の境目を見失うジュンモの葛藤を丁寧に演じながら、血みどろのバイオレンスアクションで男気を放つ。ロマンスもあるが、凄まじい死闘で鬼のような形相を見せるシーンではアジアの貴公子の面影は完全に消え、チ・チャンウクのパブリックイメージを覆す作品になった。
続く24年の「江南Bサイド」も観る者を驚かせた。本作は現代の江南で女性連続失踪事件を発端に出会った刑事と検事、そして謎のブローカーが裏社会の闇に隠された事件の真相を追うクライムサスペンス。チ・チャンウクは、江南を知り尽くしたブローカーのギルホを演じた。外見も振る舞いも何もかも粗暴なギルホだが、仲間を思いやる気持ちは人一倍で細やかで、弱者をいたぶる悪党たちは問答無用で叩きのめす。まるでダークヒーローのような男を圧倒的な存在感で演じ、アクション演技も見ごたえ十分。W主演で刑事役のチョ・ウジンとは『ハード・ヒット～』で共演しているだけに2人のタッグも相性抜群！ぜひシーズン2を期待したい。
2021年の除隊後は自らの爽やかな好青年のイメージを払拭するかのように、様々なキャラタクーに扮してきたチ・チャンウク。日本では今夏に配信予定の最新ドラマ「于氏王后(うしおうこう)」では約10年ぶりに時代劇に挑戦し、チョン・ジョンソ演じる王妃に深い愛情を抱き、命がけで国土と民を守り抜く高句麗の王を威厳たっぶりに演じている。また、25年にはEXOのD.O.ことド・ギュンスと共演する、無実の罪で投獄された男の復讐劇「捏造された都市」がディズニープラスで配信予定。自身が主演した『操作された都市』(17)をドラマとしてリメイクする。さらにかつてペ・ヨンジュンが主演した『スキャンダル』(03)のNetflix版リメイクドラマにソン・イェジンとW主演予定と、新作が目白押しだ。確かな演技力があればこそ、悪役もできれば、怪演もできる。多彩なジャンルに挑み、いくつもの顔を見せてくれるチ・チャンウク。次はどんな作品に挑むのか。実に楽しみだ。
また、日本で歌手デビューしているチ・チャンウクの美声に存分に浸ることができるコンサートツアー「2025 Ji Chang Wook Japan Tour -Wooki Wooki-」が、4月18日(金)、19日(土)に大阪、26日(土)、27日(日)に東京で開催。映画やドラマとはまた異なる彼の魅力を楽しめるはずなので、ぜひチェックしてみてほしい。
文：前田かおり
■チ・チャンウク ジャパンオフィシャルファンクラブ
「2025 Ji Chang Wook Japan Tour -Wooki Wooki-」開催！
4月18・19日 大阪・フェスティバルホール ※チケットソールドアウト
4月26・27日 東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
