あのミッキーが殺人鬼に…こんな作品どうして作れた?映画にまつわるパブリックドメインのあれこれ
ゾンビブームもパブリックドメインが関係?
パブリックドメインとなった際に数多の二次創作やフォロワーが誕生するということは、裏を返せば、それだけオリジナルが優れた作品だったということ。
過去にはジョージ・A・ロメロ監督による『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(68)が『Night of the Flesh Eaters』というタイトルを付けようとしたところ、『Flesh Eaters』(64)という作品がすでにあったため、『Night of the Living Dead』へと変更。その際に著作権表記を付け忘れるというミスからパブリックドメイン化している。
そのため、映画やゲームなど、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のゾンビの設定(人間の血肉を求めるなど)を拝借したフォロワーを数多く生みだし、ゾンビブームのきっかけになったとも言われている。
2025年には1929年に初登場した人気キャラクターのポパイがパブリックドメインとなり、新たなホラーの企画が進行するなど、今後もますます多くのキャラクターを題材とした作品が誕生しそう。なお、著作権満了期間は国によって異なるため、取り扱いには要注意を!
文/サンクレイオ翼
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