『ミッキー17』“お死事”ビジュアル&日本のエンタメ愛も垣間見えたワールドプレミアレポート
『パラサイト 半地下の家族』(19)のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)に公開される。毎月17日は“『ミッキー17』の日”と銘打って超特ダネ情報を案内している。2月17日となる本日は、ミッキーが過酷すぎる“お死事”任務に晒される場面を切り取ったユニークなビジュアルが解禁に。さらにワールドプレミアレポートも到着した。
本作は、第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールを受賞、第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した『パラサイト 半地下の家族』を手がけたジュノが贈るサスペンスエンタテインメント。『TENET テネット』(20)、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(21)のロバート・パティンソンが主演を務め、共演にはナオミ・アッキー、スティーブン・ユァン、トニ・コレット、マーク・ラファロら実力派キャストが集結する。
今回到着した「ミッキーの“お死事”ビジュアル」は、ミッキーが6つの過酷な任務に晒される姿が切りとられている。最初に目に飛び込んでくるのは、自分の得しか考えていない強欲なブラック企業トップのマーシャル(ラファロ)から顔に焼き印を入れられ苦痛に顔を歪め、卑劣な行為に「上司のパワハラがひどいです」と睨みつける姿。続いて「勤務地は極寒」という最悪の労働環境で、凍死寸前の険しすぎる表情を浮かべる姿や、宇宙空間で自分の手を失っても「笑顔はマスト」と強要されている姿と、いかにミッキーの労働環境がブラックかを物語っている。さらには納体袋に閉じ込められて「風通しの悪い職場です」と息を詰まらせたり、毒ガスが吹き荒れる環境に放置されることも。そして最後には謎の機械に繋がれ、表情をなくしたミッキーが、「何もかも最悪です」と吐き捨てている。
また、現地時間の2月13日、イギリスのロンドンで開催された本作のワールドプレミアレポートが到着。ジュノ監督、パティンソン、ラファロら豪華キャストが結集した。主人公ミッキーを演じたパティンソンはネイビーのスーツをスマートに着こなし、満面の微笑みでレッドカーペットに登場。早速取材に応じた彼は、「日本に最後に行ったのは2012年かな!この前韓国には行ったんだけど、日本にもいつか行きたいです!」とコメントした。さらに、日本のファンへのメッセージを求められると「この作品は実はアニメを参考にしている役が多いんです。僕の演じたミッキーも様々なアニメのキャラクターを参考にしているから、日本のお客さんにも響く部分があると嬉しいです!」と笑顔を見せた。
続いて、ジュノ監督は「こんにちは!」と日本語で挨拶しながら登場。注目のシーンを聞かれると「ロバート演じるミッキーが、もう一人のミッキーとはじめて対面したあと、すぐに喧嘩を始めます、そのシーンはぜひ楽しんでほしいですね」と期待をコメントした。日本のファンへのメッセージを求められると、「私は多くの日本人監督のファンです。そして、日本の漫画やアニメをたくさん観てきました。なので私の作品には日本人的な感性が感じられると思います!」とコメント。
ジュノ監督の日本人的な感性は、一体どのシーンでどのように映像として映しだされているのか?使い捨てワーカーvs強欲なブラック企業のトップ、逆襲エンタテインメントに期待が高まる。
文/鈴木レイヤ