ファムケ・ヤンセンが明かす、『ザ・グリード』『X-MEN』から『聖闘士星矢』まで役作りの秘密

「日本人の美意識はとても魅力的です。なにより抹茶が大好き！」

「聖闘士星矢」は日本の人気漫画だが、ヤンセンはどのような日本のコンテンツや文化に興味を持っているのだろうか。「芸術や食事、ファッションに興味がありますし、日本人の表現の仕方にも惹かれます。すごく細かいところまで気を遣うところや、美学の部分はとても魅力的です。日本に来るのは今回が4回目。東京のほかにも京都まで足を運んだことがあります。日本の歴史に触れ、お寺を訪れ、瞑想をしたり、お庭を楽しんだり。すごく興味深いものが多い場所ですし、なにより抹茶が大好きです！」と目を閉じながらうっとりと「好き」を表現したヤンセン。

いま一番興味があるのは「日傘！」撮影/興梠真穂

いま一番興味があるのは「日傘！」と目を輝かせ、「私は一年中日傘を持っているのだけど、周りからよく笑われるんです。でも、日本では男女関係なく多くの人が日傘を持っていて、すばらしいと思いました。皮膚を守ることはとても大切なことですからね。それに、日傘のクオリティもデザインもいいものばかり。来日してもうすでに3本買いましたよ(笑)」とヤンセンが惹かれる日本の魅力を熱弁。

『聖闘士星矢』の始まりの物語が描かれる[c]2023 TOEI ANIMATION CO., Ltd. All Rights Reserved

つい先日、ヤンセンの主演作『ザ・グリード』(98)が日本で久々にテレビ放送され、ニュースになるなど大きな話題になったことを伝えると、「とても古い作品なのに！」と目を丸くする。過去の出演作が改めて注目されることについては「すごく不思議な気持ちだけど、何年も前の作品を観ていただけるのはとてもうれしいこと。これまで60〜70本ほどの映画に出ているなかで『なぜ、この作品がいま？』と感じることもあるけれど、ニュースにまでなるなんて、本当にビックリです。そんなに話題にしてくれるなら、日本で映画に出られるかもね(笑)」と興味津々の様子で、ニュース記事をチェックしながらうれしそうに微笑んだ。

取材・文/タナカシノブ