
史上最年少のマン・ブッカー賞候補となったイギリスの俊英デイジー・ジョンソンによる長編小説第2作を映画化。ヨルゴス・ランティモス監督の公私にわたるパートナー、新鋭アリアン・ラベドが監督を務める。わずか10ヶ月差の姉妹による、いびつな支配関係が描かれる。
ストーリー
生まれたのはわずか10か月違いの姉妹セプテンバー(パスカル・カン)とジュライ(ミア・サリア)。我の強い姉と内気な妹は支配関係にありながら、いつも一心同体、お互い以外に誰も必要としないほど強い絆で結ばれている。だが、学校でのある事件をきっかけに、シングルマザーのシーラ(ラキー・タクラー)と姉妹はアイルランドの海辺近くにある亡父の家<セトルハウス>へと引っ越すことになる。新しい生活のなかで、次第にセプテンバーとの関係が変化していることに気付き始めるジュライ。やがて、ただの戯れだったはずの命令ゲームは緊張を増し、外界と隔絶された家の中に不穏な気配が満ちてゆく……。