
長澤樹
古賀夏海
親がろう者のCODAである河合健監督が、日本手話とクルド語を題材にしたオリジナル脚本で、消滅危機言語やコミュニケーションの問題に取り組んだ社会派コメディ。出演者は登場人物と同じ第一言語に属する役者をキャスティングしている。
電器店を営むろう者の父と弟、聴者の夏海の古賀家。同じくその町に暮らすクルド人一家が、些細なすれ違いから対立してしまう。夏海とクルド人一家の中で唯一日本語が話せるヒワが互いの家族の通訳を行い、次第に二人の間には信頼関係が生まれるが、両家の対立は深まるばかり。そんなある日、夏海の弟・駿が描いた謎の文字が、町を巻き込む騒動を呼ぶ。