
インドのムンバイを舞台としたヒンディー映画初のダウン症当事者が主役のサバイバル・コメディ。ダウン症の青年と妻に見放された中年男性のコンビが、それぞれの願いをかなえるために奮闘する。愛情深い両親の下、何不自由なく暮らしながらも、自立と自由を夢見るダウン症の青年アハーンは、妻に見限られて一人で家に取り残された中年男性オジーと出会い、すこしずつ日常が変化していく。出演は実際にダウン症の当事者でもあり、本作で俳優デビューを果たしたアブリ・ママジ。ムンバイ出身のニキル・ペールワーニー監督の長編デビュー作。
ストーリー
ダウン症の青年アハーン(アブリ・ママジ)は、愛情深い両親と共にインドの大都市ムンバイに暮らしていた。何不自由ない日々を送りながらも、周囲の目を気にする両親の“配慮”により、家に縛り付けられていたアハーンは、“自立したい”“仕事を見つけたい”“素敵な女性と結婚したい”という切実な思いを募らせていた。その頃、中年男性オジー(アリフ・ザカーリア)は、気難しい性格と潔癖症が過ぎて、妻のアヌに見限られ、一人で家に取り残されていた。そこへ、アヌと親交のあるアハーンがやってくる。オジーは妻に会うため、アハーンを利用することを思いつき、自由な外出を願うアハーンと奇妙な協力関係が始まるが……。